
雑誌Gingerウェブ連載記事を更新しました。
フランスオムレツともスペインオムレツとも違うイタリアのフリッタータは、キッシュとオムレツの中間のようなもの。でも作り方はもっとずっと簡単で、それでいて見栄えがします。そしてさらに嬉しいのは、冷蔵庫にある残り物を使って作れてしまうこと。さすがイタリア人、どんな素材も美味しく食べてしまう才能は見事です。
冷めても美味しいから、お弁当やピクニックにはもちろん、イタリア人のようにアンティパストに食べたり、サラダを添えれば軽めの食事にもなります。ワインとの相性ももちろん最高なので、ぜひトライしてみてください!
レシピ:基本の作り方

まずはこのレシピを参考に作ってみましょう。チーズの量は多い方が美味しいですが、好みで調節してください。ここでは20センチのフライパンを使いましたが、大きさが違っても出来上がりの高さが違ってくるだけで、ちゃんと仕上がります。
材料:
卵 8個
生クリーム 大さじ4杯
パルミジャーノチーズ 大さじ4杯
塩・胡椒 適量
オリーブオイル 大さじ3杯
玉ねぎ、みじん切り1/2個
ズッキーニ小1個 (5ミリ幅にスライス)
マッシュルーム6個(5ミリ幅にスライス)
ほうれん草大きくひとつかみ(ざく切り)
シュレッドチーズひとつかみ
作り方:
1. 卵液を作る
ボウルに卵をときほぐし、生クリーム、パルミジャーノチーズ、塩・胡椒を入れ、混ぜ合わせておく。

2. 火が通りにくい野菜を最初に調理する
フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、ズッキーニを入れて、両面に焼き色をつけ、取り出す。

3. 基本はまず玉ねぎを炒め、次に2以外の材料を炒める
2のフライパンに玉ねぎを入れしんなりするまで炒めたら、マッシュルームを加えしんなりするまで炒める。ほうれん草を加えしんなりし始めたら、ズッキーニを戻し、塩・胡椒で味付けする。

4. 卵液を流し、チーズを加え、形を整える
卵液を流し入れ、シュレッドチーズを散らす。縁の部分が固まってきたら木べらで何回か混ぜ、縁についた卵をはがしながら、中央に寄せるように整える。

5. グリルで焼き上げる
ふたをして、表面がスクランブルエッグ状になるまで火を通したら、グリルやオーブントースターで表面に焼き色をつける。
*グリルがない場合は、皿でフライパンをおさえ、フライパンごと上下に返して皿の上にフリッタータを取り出し、そのまま戻して裏面にも焼き色をつける。

人気のコンビネーション

基本の作り方がマスターできたら、下記を参考に組み合わて、応用してみましょう。チーズが手に入らない場合は、ピザ用のチーズで代用してください。
●組み合わせ例
– トマト+モッツァレッラチーズ+ルッコラ
– アスパラ+椎茸+ゴートチーズ
– ブロッコリー+パプリカ+トマト+ジャガイモ+プロヴォローネ
– ソーセージ+ジャガイモ+ピーマン+トマト+チェダーチーズ
– ベーコン+椎茸+エノキ+舞茸+グリュイエールチーズ
自由自在にアレンジ

コツがつかめてきたら、以下の具材リストを参考に、自分の好みにアレンジしてみましょう!
●ボリュームを出したい時
→ジャガイモの塩茹、カボチャの塩茹、パスタの残り
●歯ごたえのよい野菜(先に火を通しておく野菜)→
→ブロッコリー、パプリカ、アスパラ、ズッキーニ、シシトウ、ナス、ゴボウなど
●旨味を加える素材
→ベーコン、ソーセージ、ハム、カニカマ、アンチョビなど
●火が通りやすい野菜
→トマト、ほうれん草、ルッコラ、キノコ類、ニラ、ネギ、冷凍コーン・グリンピース、枝豆など
●チーズ
→モッツァレッラチーズ、ゴートチーズ、フェタチーズ、プロヴォローネ、リコッタなど
写真・文/ブライデン陽子
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