ケールのトレンドに続いて、今年は他のグリーン野菜も人気がでてくるようです。マスタードグリーン、ターニップグリーン、ビーツグリーンなどいろい ろありますが、中でもカラードグリーンは際立ってトレンドの最先端を行くようです。ちょっと前までは南部の煮込み料理としてしか知られていなかったのに、 今ではサラダから炒め料理など様々な料理に使用されています。
私がマンハッタンのハーレムツアーのバイトをしていた時、ソウルフードレストランで必ず観光客の皆さんに説明していた言葉が「カラードグリーンは固 い野菜で何時間も煮ないと食べられないんですよ」でした。今となれば本当に全くのウソでしたね。でも当時はまだそんな料理しか無く、そう思っていた人がほ とんどでした。実際今でもケール程知られていないカラードグリーンは、煮込まなくてはならない南部の料理という印象を持った人も少なくないようです。
ハーレムのバイト時代から15年以上たった今、私の一番好きなカラードグリーンの食べ方は細く切ってさっと炒めることです。これはブラジル風の食べ方で、うちの教室でもこれと少し違うレシピですが紹介して人気がありました。
私が初めてこれを食べたのはケンブリッジにあるmuquecaと いうブラジルレストランに行った時で、その時はあのカラードグリーンがこんなに簡単に美味しく食べれるなんてという驚きでいっぱいでした。それが今では、 我が家の食卓に頻繁に並ぶほど重要な一品となっています。その理由は簡単で栄養価があり、美味しくてコストも低く、そして和洋食共にいけるという揃った利点にあると思います。
この料理の一番のポイントはきちんと千切りにすることだと思いますが、私たち日本人にはそんなに問題なくできると思います。ブラジル風のは単にガーリックとオイルで炒めてあっただけだと思いますが、私はアンチョビを加えたり、時には醤油やナンプラーも加えます。ようするに カレー粉だろうとオイスターソースだろうと何でも合うのだと思います。用途に合わせて味付けを変えてみて下さい。でも基本はガーリックとオイルだと思いま すが。
- 1束 (約300−400g) カラードグリーン
- 大さじ1−2杯 オリーブオイル
- 3枚 アンチョビ缶、みじん切り
- 好みの量 鷹の爪、細かく刻む(もしくはクラッシュドレッドペッパー)
- 2−3片 ニンニク、みじん切り
- 塩、コショウ
- カラードグリーンを洗って、葉巻のように丸めて千切りにする。
- フライパンにオイルをひいて中強火で熱し、アンチョビと鷹の爪、ニンニクを加え、アンチョビを木べらでつぶして油に溶かすように炒める。
- ニンニクの良い香りがして来たら、カラードグリーンを加え、好みの固さになるまで炒め、塩とコショウで味付けをする。
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