このごろは寒い日が続き、いよいよボストンの冬本番の到来という気がします。そんな寒さが続く毎日ですが、今週もうちの料理教室にはたくさんの方が参加して下さいました!
クラスは冬に美味しい野菜の使い方がテーマで、2種類のケール、カラードグリーン、カブ、カリフラワー、みかんなどを使った料理を色々作りました。トマトやレタス、コーンなどの夏野菜がなつかしい一方で、こういった栄養素が高い野菜が冬に食べられるとはうれしいことだなっと再確認。こんなチャンスでもなければ、やっぱり簡単に食べられる夏野菜を好んで食べてしまいがちですよね。
ただこれらの野菜は夏の野菜と違い、シンプルに調理しただけでは食べにくく、美味しく食べるには調理方法が大事なポイントになってきます。シンプルに蒸したり、グリルしたりだけでも甘味があって美味しいという夏野菜と違い、ソーセージといっしょに煮込んだりクリームやチーズなどの乳製品の力を少々借りたりし、ちょっとごわごわした食感や苦みなどを食べやすくしていきます。
教室ではケールとキルバサソーセージのスープが人気があったようです。ケールというのは、野菜の王様と言っても過言でない程、栄養素一杯の頼もしい野菜で、今の時期に是非食べたい野菜の一つです。
さてそんなケールの仲間に最近新しいタイプが加わりました。トスカンケールと言い、普通のケールより柔らかくマイルドなイタリアのケールで、(別名:Italian kale, Dinosaur kale, cavolo nero, black kale, and Lacinato)以前からホールフーズなどでは手に入ったのですが、今年は一般のスーパーなどでも見かけるようになりました。何ヶ月か前から、トレーダージョーズのパッケージにも普通のケールとトスカンケールと2種類できました。
このケールはこれから更に人気を高めていくこと間違いなしだと思います。というのもケールとして栄養価が高い上に、今までのケールと比べてずっと食べやすいからです。炒めたらすぐにしんなりするのでキャベツの変わりに使用できるし、茹でたら柔らかくなりほうれん草のように和え物にも使用できます。これは今の私のお気に入りの野菜ナンバーワンと言っても過言ではありません。
そしてさらに驚くのは生でサラダとして食べても美味しいことです。ある日のこと前回のブログでも書いたように、私の大好きな金柑をもっと料理に使用したいと色々考え、ドレッシングを作ることに決めました。そしていざ出来上がったら、何だかただのレタスにかけるのがもったいなく思えてどうして良いか考えている時に、前から気になっていたトスカンケールのサラダを思い出し、使ってみることにしました。
まずはケールの濃厚な緑と金柑のオレンジのみごとなマッチに感激しました。窓の外に広がるグレーな空とは対照的に緑とオレンジがとても鮮やかでキレイに思えました。そして肝心なお味の方も、驚く程マイルドで美味しく、うれしいサプライズでした!
早速その晩近所のフットボール観戦に持って行きましたが、みんな喜んで食べていました。このサラダはドレッシングをかけたまま一晩置いても、次の日に水っぽくなることなく食べられます。さすがケールの強さですね。でも逆にドレッシングをかけた後で1時間程置くと、少しケールがしんなりして食べやすくなるという人もいます。どちらにしてもだまされたと思って試して下さい。市販のドレッシングを使用する場合は、ランチやシーザーサラダ用などのこってりしたドレッシングから始めると良いかもしれません。
ケールをたくさん食べてボストンの冬を乗り切りましょう!
- <金柑ドレッシング>
- 金柑7個くらい、洗って種をとる
- エシャロット1個(紫オニオン大さじ2杯くらいで代用)、ざく切り
- 生姜ひとかけ、みじん切り
- 蜂蜜 大さじ1杯
- 醤油 大さじ3杯
- オレンジジュースか水 大さじ2杯
- キャノラ油またはサラダ油 大さじ4杯
- <サラダ>
- トスカンケール ひと束
- ドレッシングの全ての材料をフードプロセッサーまたはミキサーに入れて良く混ぜ合わせる。時間に余裕があれば、何時間か寝かせると味が浸透して美味しくなる。冷蔵庫で1週間程保存可。
- 千切りのケールにかけてサーブする。好みでドレッシングを混ぜてから1−2時間置いてしんなりさせてからサーブする。
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