お料理教室に通ってくれた皆さんが帰国の際に、いつも買って帰った方が良いキッチン道具や調味料の話になり、その結果一番日本に無くて困るものが「バターミルク」になります。
日本ではあまり馴染みのないこのバターミルクは何かというと、本来はクリームからバターを作った後に残った副産物だったのですが、現在は人工的に牛乳に乳酸菌を加えてバターを混ぜて作っている場合が多いようです。そしてこのバターミルクが日本にない理由は、乳製品の副産物に対する政府の規定が厳しからという話を聞きました。
どちらにしても何でこんな話になったかと言うと、アメリカでは今日がアイルランドのお祝いセイントパトリックデーで、この日に欠かせないソーダブレッドにはバターミルクが欠かせないからです。以前このレシピを書いた時、バターミルクの代用について簡単に触れましたが、ここでもうすこし詳しく書いてみたいと思います。
バターミルクはソーダブレッド以外にもパンケーキやスコーンなどに加えることによって、とても美味しくなりますが、これはバターミルクを加えることでリッチになるだけでなく、ベーキングパウダーと乳酸が化学反応を起こして膨らむので、ふわっとした出来上がりになるからです。ですからこの化学反応を起こすためには別にバターミルクでなくても他の方法でも良いわけです。ただドレッシングやソースなどその味を求めている場合にはあまり効き目がないのと、代用品だと少しコクに欠ける気がする点です。個人的に一番近いと思うのがサワークリームに牛乳を加える方法ですが、サワークリームも常備品ではないと思うので、思い立った時の代用品にはなかなかなりませんが。
代用品
- 市販の粉末バターミルク (日本でも四つ葉から出ているようです)
- 牛乳+レモン汁(酢)=1カップ(240ml)+大さじ1杯
軽くかきまぜ、5分間ほど放置し、牛乳が分離したら出来上がり。あまり反応がないようなら、特に酢を使う場合はもう少し加えてみる。 - ヨーグルト・サワークリーム+牛乳=約4:1
*商品によってかたさが違うので牛乳の分量も変わってくる。牛乳を少しずつ混ぜてバターミルク(飲むヨーグルトくらい)くらいのかたさになるまで薄める。
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