
野球が忙しい次男と三男をボストンに置き去りに、今年も長男と日本へ遊びに行って来ました。そしてその帰り道、実家に近い名古屋市からも直行で行けると言う理由から選んだフィンランドへ5日間滞在し、楽しんで来ました。
今回の滞在は基本的にヘルシンキ。そして市内観光の合間にリトアニアのタリンを含む日帰り旅行を何度かしました。フィンランド航空で行ったのですが、飛行機に乗り込むなり、薄いブルーとグリーンを基調にした北欧らしい色合いとマリメッコのドットデザインの枕カバーが目に入り、北欧ファンならもうこの時点でワクワクしてしまいます。そして小さなお子さんは帰りにムーミンのお土産付き。
忘れる前に総合的な感想を書き並べます。まず最初に、フィンランド(北欧)は治安がとてもよく安全で、海外旅行に慣れてない方でも安心して個人旅行できる国だと言うこと。ただイタリアやフランスのように古い歴史が無いので、巨大なコレクションを持つミュージアムや何世紀にも伝わるカフェとかがありません。その辺を理解してフィンランドの良さを見つけると、より楽しい旅になるかと思いました。
その良さが1つとして、子供に対して寛大なので、他のヨーロッパの国に比べ、小さい子がいる家族にとてもオススメなことです。公園が至るところにあるし、図書館など公共の場所にも子供のことを配慮した点が多くみられます。そして高校生まで子供に含まれるので、うちの息子も交通費は半額、ミュージアムなどはもちろん無料とありがたい恩恵も多いです。分かりやすく言うなら、子供とIKEAに行く感覚に少し似ているかも(笑)。
スウェーデンやデンマークなどに比べるとまだまだ発展段階なため、現在街中で改装工事が行われ今後急速に発展していく国の1つだと思いますが、その分ソーホーのようなオシャレで可愛らしい雑貨屋が続くようなエリアと言うのがわかりずらいです。もちろんマリメッコなど有名ブランド店の集まった地域はありますが、センスの良いセレクトショップなどは点在しているので、歩いて発見することになり、掘り出し物をするには少し時間がかかります。まあ、掘り出し物というのは基本的にそうですが・・。もし街中がムーミンと白木の雑貨屋さんを想像していたら、そうでは無いということです。でもだから味があって素敵な街なんですが。
読み返すとポイントがあるようで無いですが・・と前書きが長くなりましたが、いつもながらの旅行記です。始まり始まり・・。
July 14, 2019
2:30pm
名古屋から無事ヘルシンキ空港に到着。ここからは列車で簡単に街の中心に行くことができる。フィンランドは大抵15歳まで子供扱いなので、交通費は高校生のうちの息子も半額とありがたい。さすが北欧、分かりやすいサインに沿って列車に乗り込むと、何の苦労もなくヘルシンキ中央駅まで到着することができた。ここからはトラム(路面電車)に乗り換え、宿泊先まで移動する。参考までに、滞在中列車・トラム・メトロを使って観光予定なら、1日もしくは滞在分の乗り放題切符を購入しておくと便利でお得である。
今回の宿もいつも通りAirbnbを通して借りたアパート。どのエリアにしようか迷ったけど、結局静かなデザイン地区を選んだ。静かな地域だがブティックなどオシャレな店やカフェが多い私好みのエリアである。
トラムを降り、googleのお陰で何の迷いもなく宿泊先のアパートに到着。ベッドルームとキッチン・ダイニングが1つになったスタジオアパートは、そんなに広くないが、こぎれいで使い勝手が良さそうだ。5日間で400ドルと値段も悪くない。荷物を整理し、少し休憩すると疲れがどっと出たが、せっかくなのでとりあえず頑張って外出。
5:00pm
観光地の中心でもある港の方に向かって、歩き始める。日曜日の午後だからか不気味なくらい人通りがない。少し不安になりながら早歩きで港へ向かった。後からわかったことだが、この時期は長期のバケーションに出かけている人が多いため、特に静かであった。観光地まで来たらそれなりに賑わっていたが、やはりブティックやセレクトショップはオープンしてない店が多く残念。
7:00 pm
活気がなかったがとりあえず雰囲気を掴めたので、アパートへ戻る。良さそうなレストランやカフェはほぼクローズしており、近くのスーパーで手っ取り早く使える野菜、チーズ、フィンランドのソーセージマッカラなどの食材を買って、簡単な夕飯を作ることにした。ドリンクは、息子用にストロベリージュース、そして自分用にビール。飛行機の中で飲んだブルーベリージュースもそうだが、フィンランドのジュースは甘さが程よく濃度もさっぱりでとても美味しい。初日の自炊にしてはまずまず満足いく夕飯で、幸せ気分。
9:00 pm
長旅の疲れなのか時差ぼけなのかもう眠たい。シャワーを浴びると主人と電話している息子より先に布団に入った。ゆっくり眠れそうだ。それにしても外はまだ明るい。初めての白夜の経験。一体何時に暗くなるんだろうか?
August 15, 2019
7:00 am
時差ぼけのせいもあり、私には珍しく目覚まし無しで早起き。コーヒーを沸かすと、何となく考えていた今日の予定の詳細を考える。主な予定はスオメリンナの要塞(Suomelinnna) を訪れることである。ここはロシア帝国から守るために作られた要塞で、ユネスコ世界文化遺産に指定されており、近くの港から公共のフェリーで15分ほど行ったところにある。
8:00 am
息子が起きるとヨーグルトにカラント(黒すぐり)、そして昨日の残りのチーズとソーセージで作った簡単なホットドッグを食べ、アパートを出る。近所にあるベーカリーでフィンランド名物のコルヴァプースティ(Korvapuusti)と言うシナモンロールをスナック用に買うと、港へ向かった。
港ではフェリーを待つ観光客で賑わっていた。タイミングよくやって来たフェリーに乗り込み、デッキに立って遠くまで広がるバルト海と点在する島々を眺めていたら、あっという間に到着した。
船から降りた人混みを避ける為に、横道にそれながらのんびりと散歩することにした。途中歴史的な建物、ミュージアム、カフェ、ギフトショップなどが点在している。こんな青い海と緑に囲まれた歴史的な島にヘルシンキから立ったの15分で来れるなんて、驚いてしまう。途中朝買ったシナモンロールを木陰で食べ、カフェに立ち寄ってお茶を飲み、ロシア占領時代の面影が残るこの島で歴史を感じながらのんびりと過ごした。
ずっと遠くまで行って来たようなリフレッシュ感いっぱいでマーケット市場に戻ると、フェリー待ちの長蛇の列が見える。早起きして良かった。

12:00 pm
そろそろお昼の時間。今日は空港の観光案内で知った市役所のカフェテリアでやっているランチビュッフェに行ってみることにした。マーケット市場の目の前と便利なロケーションである。だだっ広いダイニングルームの入り口にサラダバー、パン、オカズ、デザート、コーヒー・紅茶が並んでいる。料理を適当に盛るとテーブルについた。特に美味しくも無いが、料理の全体像や基本の味付けを知るという意味では、ここからスタートするのも悪く無いアイデアだと思う。
1:30 pm
今回の旅で意外に役立ったのが、空港の観光案内で見つけた「ヘルシンキ散策4ルート」というちょっとしたパンフレット(英語版のPDFリンク)。行きたい場所がはっきりしている場合は良いが、息子との旅なんで雑貨屋さん巡りというわけにもいかず、ちょうどよく手に入ったこのパンフレットの散策ルートをベースに歩くことにした。お陰でいろんな地域が観れたし、何より息子が地図を片手に明記された建物を探すのをゲーム感覚で楽しんでくれたので、街歩きが想像以上に楽しめた。すごい見所があるというわけでは無いが、いろんな街の雰囲気が楽しめた点が個人的にはとても良かった。
というわけで説明が長くなったが、まず最初は「歴史と建築」という黄色のコースから始めることにした。いわゆる観光客が行く名所がたくさん含まれているコースである。元老院広場、大聖堂、ストラエンソ本社、トーベ・ヤンソン公園、税関の倉庫、カタヤノッカのアールヌーボ地区、砕氷船、ハルコ埠頭など地図を片手にこの辺りを満遍なく歩いた。
途中地図に明記されているヘルシンキで一番小さい公共の銅像というのも無事発見!

3:30 PM
探索を終え、トラムに乗って夕飯の買い出しにハカニエミマーケットホールへ向かう。と言っても実際の建物は改装中で、現在は横にできたガラスの建物。ここはヘルシンキ港のオールドマーケットホールより観光客が少なめでゆっくりと買い物ができ、すぐに気に入ってしまった。色々ある食材の中でも、とにかくサーモンとニシンが圧倒的に多く、サーモンだけで1つのショーケースを占めている。
色々迷ったが、さっと塩漬けしたサーモン数枚と白身魚を半身を買った。サーモンは味見させてくれたが、塩味が効いた刺身という感じで、塩味と脂のバランスが感心するほどうまく取れていて、すごく美味しい。他に、今が旬のシャンテレールマッシュルーム、グリンピース、クランツ(黒すぐり)を買った。こんな感じで食材を色々眺めていたら、いつもながら想像以上に時間が立ってしまっていた。
5:00 PM
帰り際に、ヘルシンキ中央図書館「Oodi」とその周辺を探索してみた。この新しい図書館は、是非見学してみたい建物の1つだった。中に入ると、想像以上のデザイン性に胸がワクワクして来る・・という表現は大げさかもしれないが、もしデザインを勉強した経験があるならわかる気持ちだと思う。この地域は、ディアホール、ミュージックセンター、カンピ礼拝堂などフィンランドを代表するモダン建築が勢ぞろいしているので、興味があれば是非足を運んでみると良い。また大きな芝生と公園もあるので、子供連れにはとてもおすすめである。
モダン建築を楽しんだ後は、バスターミナルと直結したカンピ ショッピングセンターで、ウインドショッピングし、途中足りない食材をスーパーで買い込んでアパートへ戻った。
今晩のメニューはシャンテレールのパスタ、グリンピース、ヨーグルトとクランツに市販のオニオンスープ。グリンピースは調理せずに、枝豆のようにサヤから豆だけとってサラダ感覚で食べるのだが、甘くて美味しい。日中街角で子供達がこうやってグリンピースを食べているのをよく見かけた。旬の食材はどれも本当に美味しく、自己流ファームトゥーテーブルに大満足した。
10:00 pm
明日は朝7時半のフェリーに乗るため、さっとシャワーを浴びると、目覚ましを2つもセットしベッドに入る。
August 16, 2019
6:00 am
今日はフェリーに乗って海の向こうにあるエストニアの首都タリンへ日帰り小旅行。トラムでフェリー乗り場へ向かい、7時半発のフェリーに乗り込む。2時間の旅、昨日買ったサーモンで作ったサンドイッチを朝食に食べ、コーヒーを飲みながらデッキに座り快適に過ごす。
9:00 am
無事到着。港から15分も歩くと旧市街に入る。まさにおとぎの国という表現が似合うような可愛らしい街並みが続いた旧市街は、ヘルシンキよりも物価が安く、店も軒並みしているのでショッピングに花が咲く。
12:00 pm
偶然昨日電話したけど予約が取れなかったレストランRataskaevu16の前を通りかかると、お昼の開店時間と重なり、並んでみたらすんなりと座ることができ、嬉しい驚き。内容は地元の野菜をたっぷり使った今流行りのニュー・ノルディック・キュイジーヌ(新・北欧料理)風で、日本でもアメリカでもレビューが良いだけありとても美味しかった。ヘルシンキに比べるとかなりお値打ちなので、豪華に前菜から紅茶までしっかり食べ、優雅な気分に包まれる。(すぐ横手に2号店を出したらしいので、今後入りやすくなると思います)
途中マジパン専門店、ジェラート、アイスクリーム、無限にあるカフェ、雑貨屋などを通りながら、街の隅から隅まで8時間以上この街を歩きまわり、帰りにはすっかりどこに何があるか把握できるほどになっていた。
7:00 pm
帰りのフェリーの地下にはデューティーフリーがあり、お酒を買い込んでいる客がいっぱいで驚いた。フィンランドの税金がいかに高いのかを感じられる。そんな光景を横目にしながら、無事観光も終わり達成感に浸りながら、フェリーのラウンジでビールをいただく。程よく疲れて心地良かった。
9:00 pm
ヘルシンキに到着すると、やはりまだ明るい。こんなに明るいと疲れていてもなんとなくまだ遊びたい気持ちになってしまう。というわけで、いつもの迎えのスーパーでぶらぶらして、アイスキャンディーとビールを買って帰った。外国に来るとスーパーでも楽しめるのが、嬉しい。
August 17, 2019
8:00 am
今日はヘルシンキで1日ゆっくり過ごす予定なので、朝からのんびり。ミュースリーを食べると、気になっていた近所のカフェ、カファ・ロースタリー(Kaffa Roastery)へ向かう。コーヒーが美味しいと聞いていたのに、忙しくて今日まで行けなかった。落ち着いた店内に入り、最初に目についたコルタードを注文する。カウンターデーブルに腰掛け一口飲むと、期待以上に美味しく幸せな気分。ここのサイトを見ると日本語もあったけど、もしかして日本で有名なのかな?カフェを後に、意外に見れていないアパート周辺を探索することにしていた。デザイン地区と言われているだけあって、デザイン系のショップが多くて楽しい。
11:00 am
今日は「ヘルシンキ散策4ルート」のフード&ドリンクとデザイン&ファッションの2つの散策ルートをチェックする予定だった。フード&ドリンクのスタートは大好きなハカニエミマーケットホール。先日は行くのが遅くて閉まっていた広場の野外マーケットが開いていたので、思わず食材を買い込んでしまう。これから観光だというのに・・。今が旬のニューポテトと先日と同じキノコ、それからラズベリーを買った。そしてオープンカフェに座り、ひき肉とご飯の入った揚げパンとコーヒーをスナックに食べた。お腹がいっぱいになったので、さてさて散策を開始する。
今日の散策地域は観光地というよりは住宅街になる。特に驚くほど興味深いものはないが、生活感が溢れていてこれはこれで楽しい。ローカルなサウナやもう1つ気になっていたカフェGood Life Coffee などに立ち寄りながら、のんびり歩く。
1:00 pm
散策コースが予定より早く終わってしまったので、ここからトラムで15分ほど行ったところにあるイッタラ& アラビアデザインセンターへ向かった。ショップやカフェ以外に、過去に製造された商品が並ぶ簡単なミュージアムのようなものもあり、なかなか楽しい。
2:00 pm
ハカニエミマーケットに戻ると、そろそろランチの時間。気になっていたお惣菜をいくつかオーダーして食べた。個人的に一番気に入ったのは、スモークグリルサーモンの尾(下写真)。脂がのっていて意外に食べる部分が多く、手羽先を食べてる感覚でとても美味しく、あっという間にペロリ。再度購入しアパートへ持ち帰ることにした。いろんなものをちょこちょこ食べれて、とても満足。
3:00 pm
お次は「ヘルシンキ散策4ルート」のデザイン&ファッションの散策ルートへ。本来ならここで買い物をしながら時間をかけるのだろうが、今回は息子との旅なのでさっと流す感じで歩いた。ブランドショップが多い中、ストックマン・デパートの地下にあるヘルック(Herkku)という食品売り場は、品揃えが良い見ているだけでとても楽しかった。日本人が好みそうなお土産がちゃんと中心に並べてあり、とても便利である。お菓子やお茶、他にスパイスやスープの素などいろんな食材がここに来れば一度に揃うので、とてもオススメだ。
4:00 pm
時間があまりなかったが、「ヘルシンキ散策4ルート」の海と自然ルートの一部になるデザインミュージアムとアーキテクチャーミュージアムをさっと見学し、アパートへ戻る。
7:00 pm
今夜の夕飯は、マーケットで買ったニューポテト、シャンテレールのソテー、余っていたグリンピース。そしてお昼に買ったサーモンの尾と先日買った白身魚の浅塩漬け。フィンランドの名物が食卓に並んだ、料理というより素材の味を楽しむ今夜の夕飯。何より贅沢なご馳走だ。息子はポテトがとても気に入ったらしい。残ったポテトとサーモンでポテトサラダを作って次の日に食べたが、これもまた美味だった!
9:00 pm
食後に新しく見つけた港に近い品揃えの良いスーパーまで散歩。冷えたビールを抱え、アイスクリームを食べながら公園のベンチに座る。こんな風に地元っ子ぽくなれるのも、アパートに滞在している良さだなっと改めて思う。
August 18, 2019
6:00 am
いよいよ最終日。早起きし、バスターミナルから朝7時のバスに乗り込み、フィンランドで2番目に古い街、ポルヴォーへ向かう。かつて貿易で栄えたこの街は、川沿いに並ぶ赤い木造の倉庫群で知られている。街の歴史地区は狭いので、その周辺の細い道も全て歩いた。アンティークショップや木造の個人宅など、ヘルシンキとはまた違った魅力があり、簡単に行けるので時間があればオススメしたい。可愛らしいカフェで、ここの名物と言われるラズベリージャムの乗ったアーモンドトルテ、ルーンバーグトルテを頂き、優雅な気分になる。最後の日だからというのもあるが、リネンのグッズを一気に買い込んでしまった。
1:00 PM
無事にヘルシンキへ戻ると、ランチを食べにハカニエミマーケットへ向かう。明らかに、かなりこのマーケットが気に入ってしまった・・。今日は魚屋に併設されているカフェで、フィンランド名物のサーモンスープ・ロヒケイットと、スモークサーモンとニシンのオープンサンドを食べる。今振り返ると今回のフィンランド旅行、食材の美味しさに魅了され、料理らしい料理をあまり食べてない気がするが、この国の美味しさはなんと言ってもスモーク系の魚にあるからこれで良しとしよう。
食事をすませるとマーケット広場に戻り、ヘルシンキ最後の見納めとして、札幌の大通り公園を思い出させるエスプラナーディ公園を散歩し、ヒエタラハティマーケットホールとフリーマーケットをふらふらして、アパートへ戻った。どうでも良いことだけど、途中かもめ食堂を発見。
5:00 pm
帰って早めの夕飯。先日食べたフィンランドのソーセージマッカラとレイパユースト(leipäjuusto)と言うグリルして食べるチーズをメインにあとはサラダ。そんなにお腹が空いてないから簡単に済ませる。余談だが、今回の滞在はアパートの迎えがスーパーだったのでとても便利だった。もちろんご想像通り、毎日数回通った。
6:30pm
さて最終日最後はとっておきのお楽しみ、サウナ・ロウリュ へ。数あるいろんなタイプのサウナから結局一番モダンな場所を選んだ。というのも息子となので男女兼用サウナを探していたのと、海に面して素敵な感じであったこと、そしてホテル街からは少し距離があるが、うちのアパートからは歩ける距離にあったことが主な理由である。のんびり散歩しながらサウナへ向かうと、海岸沿いの公園やカフェには人がいっぱい溢れている。観光客ではなく地元のカップルや家族で賑わっていて、なんだかほっこりした気分になった。ここはサウナへ行かなくても、是非足を延ばすことをお勧めする。
サウナは、午後7時から9時までの2時間で予約を取っていた。とてもモダンでオシャレなこのサウナ、入り口でタオルを受け取り男女別の更衣室を抜けると、サウナ、暖炉、アウトドアスペースが広がる。サウナに入っては外でのんびりするという行為を2時間ずっと続けるのだ。暑ければ海に飛び込んでも良いし、隣のバーからドリンクもオーダーできる。要領をつかむとリズムが出来上がり、1日中でも繰り返していられそうな気がしてくる。サウナから出ては海を見ながらロングチェアーに横になると、火照った体に夜風がとても気持ち良く、この経験は忘れられない思い出となった。
サウナには併設のカフェやレストランもあるので、サウナに行かずとも夕暮れ時に海を見ながらドリンクを飲むだけでもお勧めしたい。また奥さんが一日中ショッピングしている間の暇つぶしに、ご主人と子供とこの辺りで遊ぶというのも十分ありだと思う。
10:00 pm
サウナを後にポカポカさっぱり気分の良いまま、今日をこのまま終わらせたくなくて、海岸をのんびりと散歩していた。気づいたら10時を回っていたが、それでもやっぱりまだ明るいので調子が狂う。うっすら日が暮れていたが、結局何時に暗くなるんだかわからないままフィンランドの最後の夜が終わろうとしていた。
11:00 pm
アパートに戻ると、出かけ前に冷やしておいたビールとジュースで、最後の夜にそして旅の成功に息子と乾杯して、布団に入る。
August 19. 2019
7:00 am
まだ寝ている息子を残して、最後の最後にもう一度お気に入りのお迎えのカフェへ行って、コルタードをオーダーした。誰もいない静かな店内で、ゆっくりとコーヒーを飲み、この瞬間をしっかり胸に焼きつけておこうと一人つぶやく。
アパートに戻り息子を起こして荷造りを済ますと、Levain Bakeryとkanniston leipomoという2つのベーカリーをはしごして、パンの食べ歩き。
9:00 am
はち切れんばかりにパンをお腹に詰め込んむと、6日ぶりにバックパックを背負い空港へ向かう。
10:00 am
無事チェックインすると、ヘルシンキ空港を探索。デザインの国らしくベンチから照明までプロダクトデザインのクオリティが高く、ムーミンカフェから民芸品店まで、ショッピングや食事も結構ここで楽しめる。
2:00 pm (NY)
9時間弱のフライトを終え、無事帰国。
・・だが、実は今回の発着はニューヨークだったので、JFKで荷物を受けとると、予約していたレンタカーに乗り込み、ボストンの自宅へと向かう。4時間半後無事帰宅し、やっとフィンランド旅行が完了した。めでたしめでたし!
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