夏休みも半ばを過ぎたある日、主人と目的もなくマンハッタンで1泊することになりました。結局したことはご想像通りの食べ歩き。子供達もいなかったので、ただぶらぶらと歩きながらお気に入りの場所や目についた場所に入り、ちょこちょこ飲んだりつまんだり。のんびりした時間やルールに束縛されない1日を満喫しました。
August 9, 2013
2:00 pm
2週間滞在中のロングアイランドにある義理の両親の家に子供達をあずけて、午後からマンハッタンへ向かって出発です。たまたまこの日ヤンキーズスタジアムでゲームを観戦予定の知り合いに、ブロンクスの161丁目まで車で送って行ってもらいました。そこから地下鉄6に乗り、ダウンタウンのホテルにチェックイン。少し休んだら、早速予約を入れているミッドタウンのレストランに直行しました。
5:30 pm
この日の夕飯は、レストランウィークにかかっていたので、普段なかなか行くことはないアップスケールなレストランでレストランウィーク用のセットメニューを食べました。お店はテレビでもおなじみのシェフBobby FlayのMesa Grillというレストランです。スタイルはニューメキシコやアリゾナなどの南西部の料理で、メキシコとアメリカ料理のまざった比較的誰の口にも合う食べやすい味だと思います。やはり高級レストランだけあって、ソースなどがひとつひとつ凝ったもので、なかなか家庭ではまねできない味だなっと思いました。自分で作ったらソース1つだけで、疲れてしまいそうですから。レストランウィークにはおすすめのレストランです!
10:00pm
コース料理を食べていっぱいのお腹を癒すため、ゆっくりと歩いてウエストビレッジに向けて南下します。10時頃までふらふらし、やっとできたスペースのお腹と共に私の好きなフランスカフェスバー, Buvette へ。ここは朝から夜までいつの時間帯用にも充実したメニューがそろっています。カフェバーらしく、フルコースというより何品か頼んでつまみながら飲むのがおすすめです。例えば、フランス人のようにスープとサラダにワインといった簡単な食事だったり、ダックコンフィットとレバーのムースにカリフラワーのグラタンとこってりフレンチスタイル、食後のコーヒーとデザートのみ、クロワッサンにカフェオーレ、コロッケムッシュというかんじです。見ているだけでもうれしくなるメニューですが、この日満腹だった私たちは、カウンターで赤ワインにオリーブをつまみました。
11:00 pm
Buvetteの後は1ブロック先にあるBig Gay Ice Creamというとても人気のあるアイスクリーム屋さんへ。ここは名前の通り、ゲイの二人組が2009年にフードトラックで始めたアイスクリーム屋で、2011年にはイーストビレッジに店を構る程の人気。ここウエストビレッジは2店舗目です。その秘訣はユニークなトッピング。中でも1番人気は Salty Pimpというフレーバーで、ソフトクリームにドルチェデレセというラテン系のキャラメルクリームとシーソルトをかけた後にチョコレートの中にアイスクリームを丸ごとディップしたものです。夜中の12時まで営業しており、店の前には面白いゲイの定員さんが客引きしているせいかいつもにぎわった楽しい場所です!
August 10, 2013
2:00 am (夜中ですが、正式には次の日です)
ウエストビレッジを後に、ちょっと距離はありますが、私たちがマンハッタンからボストンに引っ越した直後辺りから新しいナイトライフスポットとして流行りだした、ローワーイーストサイドのLudlow ストリート周辺まで歩くことにします。今夜は風が通る気持ちの良い日で、なんだかどこまででも歩けてしまうような気がしました。目的地に着いたら、最近のトレンディーな店でも見つけて最後の一杯を飲んでホテルに戻ろうと思ってましたが、結局気に入ったバーがみつからず、というかタイミングを逃してしまい、そのままホテルのあるウォール街の方まで歩き続け、閉店寸前のデリでベルギースタイルのビールを買って部屋に戻りました。
Next Morning
11:00 am
次の日、せっかくウォール街近くの東側に泊まっているので、そのまま北上して普段なかなか行かないチャイナタウンの奥地を歩くことにしました。この辺りは観光客などもいなく、住宅が広がり、中国人がのどかに散歩しています。こんなところがマンハッタンに?と思ってしまう程です。歩きながらいろいろな美味しそうなものを目にしましたが、やはりチャイナタウンにくると餃子専門店を探してしまいます。そして見つけました。とてもわかりやすく、その名もなんと”Dumpling“。8個で1ドル50セントの焼き餃子と暖かい豆乳をちょっと遅めの朝食としていただきました。
12:00 pm
お腹が程よくいっぱいになったら、朝からコーヒーを飲んでいないことに気付き、近くのPushcart Coffee へ。名前の通り、コーヒーショップ以外にもプッシュカートを押してコーヒーを売りに行っています。最近のコーヒーブームにのって現れた比較的新しいコーヒー屋さんで、とても美味しいです。朝のおいしい一杯のコーヒーは、気分を幸せにしてくれます。そんな満足感いっぱいで外に出ると、すぐ近くにエンパナーダを売る店(ラテン系のミートパイ) Metro Empanadas を発見。我慢できずに1つ購入。お味は、いまいちでしたが。
1:00 pm
以前にもこのブログで紹介しましたDoughnut Plant でドーナッツを1つ買い、途中で見つけたヘルス系レストラン, The Butcher’s Daughter のジュースバーでスムージーを購入。ドーナッツ腹もスムージーですっかり気分はヘルシーに戻りました?
2:00 pm
ローワーイーストサイドを後に、今回一番の目的地 Tacombi を目指してリトルイタリーの北、ノーリタというエリアにやって来ました。メキシコからやってきたタコスのフードトラックがソーホーのガレージの中にオープンしたという面白いコンセプトのカジュアルレストランです。食べ物よりも実際どんな風になっているかに興味があったのですが、ガレージの中がメキシコのビーチ風にデザインされ、そこにかわいいフードトラックがうまくマッチして、楽しい感じに出来上がっていました。食べ物もわりと美味しいく、私たちはマッシュルームと白身魚のタコスを1つずつ、コーンのチポトレマヨそしてメキシカンビールTecateをオーダーしました。レストランを出る頃には、なんだかフェスティブな気分になっていました!
3:00 pm
お腹は空いてないのに、私の大好きなベジタリアンのインド料理屋さん Punjabi Grocery & Deli の近くまで来たので、足が自然にそちらに向かってしまいました。ここは正確に言うと、シーク教徒の店でパンジャーブ地方の料理になります。食事の時間になるとこの前にタクシーの行列ができる程、タクシーの運転手さんに大人気。実はタクシーの運転手はシーク教徒が多いという理由もあるのですが。ターバンを頭に巻いている人達、良く見かけませんか?私のお目当ては、アルーティッキというイモのコロッケのようなものにヒヨコ豆のカレーソース、スパイス、ヨーグルトなどを上からかけて食べる、インドの北部地方のスナックフードです。見た目は悪いですが、ここのこれはとってもおすすめです。食後には辛くなった口の中を癒す甘いチャイもセットでどうぞ(砂糖は2杯がおすすめです)。ここはレストランではないので、テイクアウトもしくは店内にあるカウンターで立って食べます。
4:00 pm
午後のコーヒーブレイクにイーストビレッジの Abraco Espresso というエスプレッソ専門店へ。ここのエスプレッソ系のドリンクはマンハッタンでも上位に上がります。店内はとても小さくテイクアウトのみですが、天気が良いと外のいすや近所のアパートの入り口の階段に座ったりと、気分はニューヨーカーです!とってもおすすめ。
イーストビレッジは私が学生の頃住んでいた地域の1つで、今でも大好きなエリアの1つ。なのでお気に入りの店もたくさんあります。Abraco Espresso を後に歩き始めると、早速私の好きなお店が2件並んで目に入ったので、おまけに紹介したいと思います。
Caracas Arepa Bar は名前の通り、ベネゼーラレストランで、アレパが主体のレストランになります。以前にも紹介しましたが、アレパとはコーンの粉から作るパンで、それにいろいろな具を挟んで食べる、ラテン版ハンバーガーのようなものです。
People’s Pops はグルメなアイスキャンディー屋です。その季節にあった果物やハーブを組み合わせて作る大人のアイスキャンディーは、とても新鮮な味で大人気。料理本も販売中。
5:00 pm
イーストビレッジを後に、そろそろホテルに戻って帰る支度をしようと歩き始めたとたん、昔良く買っていたロシア系ユダヤ人のクニッシュというパイ屋さん, Yonah Shimmel’s Knish Bakery を横目で発見。1890年のオープン以来味は変わってないといわれるこの老舗は、昔ながらのファンがいっぱいです。どっしり素朴なクニッシュはたっぷりのマスタードをつけて食べます。アンティークな店内を見るだけでも面白いかも!
6:00 pm
ソーホーを通ったので、今話題のベーカリー(ペストリーショップ), Dominique Ansel Bakery へ義理の両親のお土産を買うためにやってきました。ここはダニエルというミシュラン3スターレストランのペストリーシェフ、ドミニックが開いた今お洒落でホットなお店で、彼のドーナツとクロワッサンを掛け合わせたクローナツは、大大人気。1日300個の限定なので朝から列ができる程。そんなわけで、私はまだ食べたことがありませんが、いつか列が無くなる日に買いに来たいと思います。カロリーは高そうですが、美味しそうですね。
お土産を買った後は、昔よく来たソーホーとチャイナタウンの境にある、Cafe Noir というタパスバーでサングリアを一杯飲んでちょっと休憩。これでまた元気にホテルまで歩けそうです。
8:00 pm
ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、義理の両親の家に電車で帰るため、ペンステーションに向かいます。時間が30分以上あったので、切符購入後、電車の中で食べるお弁当を探しに駅をでます。すると38丁目になんと日本のカレーのテイクアウトの店, Go Go Curry を発見します。私は初めて聞きましたが、調べてみると日本にも存在するカレー屋さんなんですね。味はチェーン店のカレーの味ですが、インドカレー屋だと思って入ったのでびっくりでした。急いでカレーと近くのデリでビールを買います。そして駅に戻ろうと道を曲がると、今日何度も見かけたミニカップケーキの店 (Baked By Mellisa)の前をまた通りかかります。気になっていたので、子供達のお土産に何個か買っていくことにしました。一時期よりは下火のカップケーキですが(私には良さがわかりません)、一口サイズでいろいろな種類を売るという新しい手段、これからどれだけ持続できるのでしょうか?店内は真っ白で、カップケーキが映えるようになっているのも、なかなかのもの。本当に一口なので、おいしいのかまずいのかもよく判断できませんでしたが、それもコツなのでしょうか?子供達は大喜びでした。
9:00 pm
急ぎ足で駅に戻り、無事に電車にかけこんで、いざ帰途へ。1日に4本しか無いイーストハンプトン行きの電車、乗り遅れずに一安心。到着するのは真夜中になりそうですが。
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