昨日は久しぶりの外食。場所はハーバードスクゥエアの元カサブランカに新しくオープンしたばかりのAlden & Harlow。昨日はオープンして9日目でした(2月の半ばに書いたブログです)。
カサブランカをご存じない方、ここは1955年にバーとしてオーブンし、その後1997年にはレストランも加わり、ハーバードスクエアの老舗として頑張ってきましたが、ついに2012年に閉店となってしまいました。これに対してなんとなく寂しく感じていた人達は多かったと思います。やはり歴史があるものが幕を閉じてしまうのはなんとなく寂しい気がします。そんな由緒ある場所(といっても地下ですが)に次はどんなレストランがオープンするのかと待ち構えていた私たち、去年の暮れに新しいレストランがオープンするという噂を聞きました。ハーバードスクエアのアイコン的存在の場所にいったいどんなレストランが?
オープンしたのはAlden & Harlowという同じくハーバードスクエアに3年前にオープンしたRussell House Tavern のシェフの一人、Michael Scelfoによるもので、オープニングは1月30日でした。事前にチェックしたサイトのメニューを見る限りでは、とても興味深い内容で、特に最近仕事でアメリカの食のトレンドについてリサーチしたばかりの私には、この今時のメニューがとても面白く感じられました。その1つとしてテースティングメニュー(おまかせ)のトレンドに続いて、最近益々人気が出ているスモールプレートのコンセプトを取り入れ、メニューの全てが12−16ドル程の前菜程の大きさになっていることです。これはアメリカで増えて行くスタイルだと思いますが、ようするにスペインのタパスや日本に居酒屋と同じで何品かオーダーして食べるスタイルです。益々食に関心がでてきたアメリカ人も大きなチキンを一人でお腹がいっぱいになるまで食べるより、少しずつで良いのでより多くの種類の物を食べたいという考えがわいてきたのでしょうか。
さて、お味の方はといいますと、ウェブ上のメニューの内容の深さに対しては半信半疑だったのですが、期待を裏切らない味とプレゼンテーションでした。一見とてもシンプルに見える一品の中にも、家庭ではなかなか大変でできない何種類もの要素がいくつも1つのプレートの上で複雑にでもうまく混ざり合っていました。酸っぱいものと甘いもののコンビネーション、しっとりとカリカリなどと、面白い組み合わせが口の中でうまく混ざって味だけではなく食感も楽しむめ、自分も食の関係の仕事をしているからか、シェフの試行錯誤の努力を感じることができました。またおまけでうれしいかったことは、従業員の皆さんもとても親切で、知らないことを聞くとちゃんとシェフのところまで行って聞いてきてくれたりもしました。そんなところも良かったです。
バーも大きく毎日夜中まで開いているので、それこそ居酒屋の感覚で、ちょっと一杯のみながらつまむっていうのができる場所です。そういった場所、アメリカには今まであまりなかったので、うれしいニュースです。そして多分、これからこういったスタイルのレストランがどんどん増えて行くことは間違いないと思います。一つ気になったことは、音楽が少し大きめなのでゆっくり話をしたい時には不向きかもしれません。
4人でオーダーしたものは以下のものです。
スモールプレートより小さいお通しのようなプレートを3つオーダーしました。
- Heirloom Eggs, Pickled Green Tomatoes, Boquerones ヘアルーム卵、グリーントマトのピクルス、スペインのアンチョビ
- Ubiquitous Kale Sald, Fennel, Creamy Pistachio ケールサラダ、フェンネル、クリーミーピスタチオソース
- Grilled Cauliflower Caponata, Sesame Crackers グリルカリフラワーのカポナータ、セサミクラッカー
スモールプレートより5つオーダーしました(5つ目は何をオーダーしたのか忘れてしまいました)。
- Cauliflower Kimchee, Chili Oil, Uni Aioli カリフラワーキムチ、チリオイル、ウニアイオリソース
- Island Creek Oyster Gratin オイスターのグラタン
- Secret Burger シークレットハンバーガー
- Washington State Mushrooms with 60 Degree Egg 半熟卵とワシントン州のマッシュルーム
なんとこんな大事な日にカメラの中にディスクを入れ忘れた私。がっかりでしたが、仕方がなく携帯で撮りました。中でも特に印象的だったのは、ケールサラ ダ、卵の上にトマトのピクルスとアンチョビが乗ったもの、そしてなぜだかハンバーガーでした。ハンバーガーはビネガーとマスタードが効いたソースがハン バーガーとうまくマッチしてさっぱりととても食べやすいと思いました。それ以来、3つを再現してみようと何度が家でチャレンジしてみました。ハンバーガー はまだうまく行ってませんが、というよりもう味を忘れてしまったのですが、他の2つはまずまずのできに仕上がって私の中でちょっと気に入っています。後ほ どレシピをアップしようと思っています。もし行く機会があれば、何品かオーダーできるように何人かで行くことをおすすめします。
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