ローストトマトバジルスープの初めての出会いはシカゴにあるコーナーベーカリーというカフェです。インテリアデザイナーとしてシカゴで働いてた頃、デザイン関係のセールマン達がランチプレゼンテーション用に持って来てくれるランチによくあり、すぐに大好きになってしまいました。コーナーベーカリーというのは今ではよく見られるようになったフレッシュで手作り風のサンドイッチやスープを扱うカフェの先駆けの店の一つだと思います。このスープとサンドイッチのコンボを食べるのが楽しみで、次第に自分でも作りたいなっと思い始めました。かれこれ15年も前のことです。
トマトスープは酸味が強すぎてあまり好きではありませんが、ローストしたトマトで作ると甘くなってとても美味しくなるんですね。何度も試作を重ね、このレシピにたどり着きました。ただどうしてもトマトの味によって結果が違ってしまい、美味しさが足りない時はアンチョビや砂糖などを加えることでそれを補っています。やっぱり夏の熟したトマトで作るのが一番ですが、手に入らない冬場はあきらめて缶詰のトマトで作ります。でもその場合もローストすることによって、美味しが増す気がします。もちろん一手間余分にかかるわけなので、当然と言えば当然のことですが。冬はこれにローストパプリカを加えてローストトマトパプリカスープにする時もあります。
私は最後に生クリームを少量加えてちょっとコクを出しますが、この有無は好みだと思います。さらにチェダーチーズを一握り程最後に加えて、トマトチェダースープにすることもできますし、最後にトッピングとしてチェダーやクルトンを加えても食感が加わって面白いです。基本のスープが出来上がったら、その後は自由自在にアレンジを楽しんでみて下さい。アメリカ人はこれとグリルチーズサンドイッチをいっしょに食べるのが大好きです!
- トマト3lb (1,250g)、半分に切る
- タマネギ大1個、スライスする
- ニンニク4個、皮をむく
- オリーブオイル大さじ3杯
- 塩、コショウ
- 刻んだバジルの葉大さじ4杯
- チキンストック11/2 カップ+
- アンチョビ1枚
- 砂糖小さじ2−3杯
- 生クリーム大さじ0−8杯
- (トッピング)
- パセリー、クルトン、チェダーチーズ
- トマト(切った方を上に)、タマネギ、ニンニクを鉄板に並べ、上からオリーブオイルと塩、コショウをまぶし、400度のオーブンで野菜に焼き色がつくまでローストする。
- 1の野菜と鉄板に残ったトマトの汁ごと全て鍋にあける。これにバジル、チキンストックもしくは水を1カップ、アンチョビ、砂糖を加えて15分程煮る。
- 2をミキサーでピュレー状にしてからまた鍋に戻し、火にかける。スープが暖まったら好みの量の生クリームを加え、塩とコショウで味付けをする。クリームは入れなくても良い。この時スープがかたすぎる場合は好みの加減になるまでチキンストックか水を加えて調節する。
- 好みでチェダーチーズ、パセリ、クルトンなどのトッピングと共にサーブする。
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