すぐお隣のアメリカで最も小さい州、ロードアイランドはつい見過ごしてしまいそうですが、実は深い歴史や産地特有の食べ物がたくさんある面白い州です。それなのにどういうわけか、ここで生まれた多くの特産物は他の州に知られて無く、この小さな州に住んでいる住民の間でだけにしか広まっていません。そんな理由もあって、ボストン近郊で生まれ育ったアメリカ人も、意外とロードアイランド特有の食べ物どころか、ロードアイランド自体について知らない場合が多いようです。でもせっかくこんな面白い州の隣に住んでいるのですから、ここでそのいくつかを紹介したいと思います。
Coffee Milk
ロードアイランド産の甘いコーヒーシロップ (Autocrat Coffee Syrup) と牛乳を合わせて作るコーヒーミルクは、ロードアイランドのあらゆるお店(カジュアルなレストラン、ダイナーなど)のメニューにのっています。なんとなく日本のコーヒー牛乳の味に似ています。このシロップはロードアイランドではどこのスーパーにも売っているのに、他の州ではなかなか手に入りません。
Coffee Cabinet
Delekta’s Pharmacy, Newport Creamery, Vanilla Bean
コーヒーシロップと牛乳、それにコーヒーアイスクリームを混ぜて作るミルクシェークのようなものです。ミルクシェークより多少、軽めです。
Awful Awful
Newport Creamery
“awful big, awful good“ という意味からきたもので、ミルクシェークよりもっと濃厚なシェークの様なものです。
Jonnycakes
Commons Lunch
ロードアイランドでは白くて粗いコーンの小麦粉から作る薄いパンケーキをジョニーケーキと言い、他の東海岸の地域でもジョニーケーキと呼ばれるものはありますが、州に寄ってその意味がコーンブレッドだったり普通のパンケーキだったりといろいろ違って来ます。慣れるまではちょっと歯触りが悪いかもしれませんが、これはこれなりの美味しさがあると思います。
Del’s Frozen Lemonade
Del’s
レモネードというよりは、少し柔らかめのイタリアンアイスです。本物のレモンのスライスが入っているのでその苦みが効いて、普通のレモネードやイタリアンアイスより断然美味しいです。
New York System Wieners
Olneyville New York System Wieners, Wein-O-Rama
豚と牛肉から作られるホットドッグの上からミートソースとタマネギのみじん切りをのせた物で、小さいので2、3個、食べる人が多いようです。場所に寄っては片腕に何本ものホットドッグを並べて一度にたくさん作りますが、驚かないように!これにフレンチフライ、コーヒーミルクを飲んだら、気分はすっかりロードアイランドっ子です。
Clam Chowders
Champlin’s, George’s of Galilee , Iggy’s (クリアーはない)
ロードアイランドには3種類のクラムチャウダーがあります。私達が一般的に知っているクリームの “New England (white) clam chowder”、トマトが入った赤い色の ”red chowder” またの名を “Manhattan clam chowder”、そしてシンプルなダシでできた透明な “clear chowder” があります。どれも試してみたい味です。
Clam Cakes
Aunt Carrie’s, Iggy’s
小麦粉と卵にアサリのみじん切りを加えて揚げたフリッターで、ロードアイランドではクラムチャウダーといっしょに食べる人が多いようです。カリブ海の島で食べるカンクフリッターのアサリ版です。
Doughboy’s
Iggy’s
ピザの生地を丸めて揚げ、砂糖をかけたシンプルなものですが、できたては格別の味です。ピザ屋やカジュアルなレストランなどのいろんな場所で売っていますが、やはり Iggy’s が一番のような気がします。
まだまだいろいろありますが、今すぐにざっと考えて思い浮かぶ物はこんなところでしょうか?すぐにトライしてみたい気分になりませんか?これらが食べられるお勧めレストランのリンクも付けておきましたので、是非チェックしてみて下さい。多くのレストランはホームページがないので、そこの紹介文がのっているサイトのリンクになっています。
他にも移民として多かったイタリア人やポルトガル人の影響を受けた食べ物や古き良きレストランなどがたくさんありますので、これは是非またの機会に紹介したいと思います。
もしこれを読んでロードアイランドに興味を持たれた方は、是非ロードアイランドの食べ歩きの旅も参考にして下さい。
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