8月の半ばから9月の始めに出回るワイルドブルーベリーをご存知ですか?普通のブルーベリーより粒が小さくて甘味が多く、主にメイン州からカナダのノバスコシア州沿岸で収穫されます。これらはクランベリーやコーン同様、ネーティブアメリカンが当時から食としていたとても古く、メイン州周辺がネーティブの果物になります。収穫地が少なく収穫量も限られているので、アメリカのどこででも手に入るわけではなく、ボストン周辺でも普通のスーパーマーケットというより、高級な食品店やファームスタンドなどで見かけることが多いです。
レーバーデーが終わって新学期が始まり何となく気分は秋だった私ですが、近所の店先でワイルドブルーベリーを目にして、秋ではなく改めて夏の終わりを実感しました。ニューイングランドはワイルドブルーベリーで夏が終わり、リンゴで秋が始まるのですね。
早速家に帰って、イチゴのショートケーキに変わるワイルドブルーベリーのショートケーキを作ってみました。ちなみにアメリカのショートケーキというのは、日本のそれとは違い、シンプルなスコーンやビスケットのようなものに生クリームと果物をたっぷり挟んで食べるシンプルで素朴な味のするものです。日本のショートケーキを想像して作るとちょっと驚かれると思いますが、果物の素材が生かされたこのショートケーキは慣れるととても美味しいです。
生のワイルドブルーベリーが手に入らない方、スーパーによっては冷凍が売っています。冷凍のワイルドブルーベリーは普通のブルーベリーより粒が小さいので溶けても水気が多く出ず、また凍ったまま食べても小さいのですぐ噛めてヨーグルトにちょど良いのでうちの常備品です。残念ながら冷凍も手に入らない方は、メイン州でスタートした Stone Wall Kitchen のワイルドブルーベリージャムをお試し下さい。濃厚なワイルドブルーベリーの味がちゃんと残された美味しいジャムです。バターをたっぷりぬったトーストにつけたり、イングリッシュスコーンと共にどうぞ。
ワイルドブルーベリーショートケーキ
材料:8個分 | |
2カップ | 小麦粉 |
大さじ2杯 | 砂糖 |
大さじ1杯 | ベーキングパウダー |
小さじ1/2杯 | 塩 |
大さじ5杯 | 冷凍 or 冷たい無塩バター、サイコロ切りにする |
1カップ | 牛乳 |
1カップ | 生クリーム |
大さじ2杯 | 砂糖 |
適量 | ワイルドブルーベリー |
作り方:
- 粉類をフードプロセッサーに入れて一混ぜしたら、バターを加えてバターと粉類が混ざってパン粉くらいの大きさになるまでもう一度混ぜし、さらに牛乳を加えてひと塊になるまで混ぜて生地を作る。
- うっすら油をひいた(もしくはパーチメントペーパーをひいた)鉄板の上に1の生地をスープーンですくって8等分の山盛りにする。*好みでこの上に牛乳を塗って、粗目を上からちりばめても良い。
- 425°Fのオーブンで焼き色が付くまで12−15分焼く。
- 出来たら網棚の上で冷ます。その間に生クリームと砂糖大さじ2杯を加えて泡立てておく。
- 4が冷めたら、それぞれを2つにスライスし、生クリームとブルーベリを挟んでサーブする。
note:
軽量カップはアメリカの軽量カップを使用:
1 cup=240ml, 1/2 cup=120, 1/3 cup=80ml, 1/4 cup=60ml
塩は粗塩。バターは無塩バター。砂糖はグラニュー糖。小麦粉はアメリカのオールパーパスフラワーで、日本で一番近いものは中力粉にあたる。
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