昔なつかしいエッグクリーム

９月に入って突然暑い日々が続いているボストンですが、今日はそんな日にぴったりのエッグクリームというドリンクを紹介します。

エッグクリームとは、ニューヨークのブルックリンが誕生の地と言われている炭酸水と牛乳にチョコかバニラのシロップを混ぜたドリンクです。卵が入っているわけではないのに何でこんな名前がついたかの理由は、いろいろな説がありはっきりしていません。このドリンクは多分昔ながらのもので、今の時代を生きる私たちにとってはきっとそんなにおいしいとは思えないもだと思います実際今ではニューヨーク周辺の昔風の古いダイナーやアイスクリームパーラーなどに行かなければメニューにもなく、聞いたことがないアメリカ人も多くなってきました。

私がこのエッグクリームを知ったのはニューヨークの下町っ子だった義理の父に教えてもらってからで、一度作ってもらったことがあります。もちろん全然美味しいとは思えませんでした。でも私はその味というより歴史的なアメリカの古い匂いのするところに惹かれてしまいました。そして何よりもエッグクリームがメニューにあるような古い店に入るのが大好きです（以前書いたブログ「私がドーナツを好きな理由」に通じたところがあります）。

義理の父が小さかった頃、お小遣いを持って近所のお店に行くとミルクシェークは高くて買えなかったけどエッグクリームは安くて買えるものだったそうです。確かに今でもメニューにはシェークの半額以下で手に入りますが、それもそのはず材料が材料だからです。興味がある方は是非一度作ってみて下さい。私はたまに家でつくることがあります。本格的なエッグクリームは、Fox’s U-Bet のチョコレートシロップを使うようですが、Hershey’sや森永などどんなものでも良いと思います。またシロップは家でも簡単に作れるので、その場合は下記のレシピを参考にして作ってみて下さい。アイスクリームが入っていないので、考え方によってはヘルシーなチョコレートドリンクということにもなりますよ。