今日から暦状春が始まり、そして早速朝から雪。本当にニューイングランドらしい春のスタートですね。ボストン8年目にしてこんな春にもやっと慣れ、笑い飛ばすことができるようになりました。
さてそんなボストンの3月ですが、やはり春の訪れをあちこちで感じられるようになって来ました。庭には土の中から緑の芽が顔を出したり、寒い日に混じりながらも子供達が外で元気よく遊べる日も増えて来ました。日も長くなって来ました。
そんな中、先週の金曜日に久しぶりにドラムリンファーム(Drumlin Farm)に行って来ました。ここは天気が良いのんびりできる日に、時々ぶらっと行きたくなる場所の1つです。ルート95をおりて、ルート117でゆっくり行く田舎道はドライブするのにとても気持ちよく、ちょっと行ってくるだけで随分遠くに行った気分になり、リラックスできるから不思議です。そしてそこでも春の発見がありました。例年のように子ヤギが沢山生まれて、小さい岩上からジャンプの練習を一生懸命しているのを見かけました。生まれた頃からジャンプできるわけではないんですね。子ヤギ達も春の日差しを楽しんでいるように見えました。そんな姿を見ながら、ピクニックをしたり、子供達といっしょに走り回って帰って来たら、いつも通り元気を取り戻している自分に気がつきました。
今回の東北地震以来、なんともやるせない毎日をおくり、沈んでいた私の気持ちが、この瞬間だけでも少し晴れた様な気がして、思い切って行って良かったなっと思いました。
そんなわけで、今日は皆さんにも是非ドラムリンファームをお勧めしようと思いコンピューターに向かったわけです。知っている方も多いと思いますが、ご存知でない方、天気の良い日にお弁当を持って小ヤギを見に行ってみて下さい。もし時間があれば、その後ヴェリルファーム(Verrill Farm)で野菜やスコーンなどを買って、ウォルデンド(Walden Pond)を上から眺めて、元気があればポンドの周りを1周しても良いかもしれません。新緑が芽生える頃や紅葉の頃もお勧めですが、じっと何もせずいた長い冬の後に行くのも格別です。
少しリフレッシュし充電できた私は、また新たな気持ちで日本への募金活動に励めそうです。たまには気分転換も必要だなっと実感する1日でした。
さて話は変わりますが、春と言えば、どんな食べ物が浮かびますか?やはりグリーンピースとかアスパラなど色鮮やかな物に目がいきますよね。ところで、シェッド/ Shadという魚をご存知ですか?鮭と同様、川で生まれて海で育ち、また川に戻って卵を産む魚です。コネチカット州の州魚になっている程、ニューヨークからコネチカットにかけてよく見かけられる魚で、その周辺の人達にとっては、この卵を食べることで春の訪れを感じるようです。とても美味しいデリカシーですが、ほんの短い時期なので食べずに終わってしまうことがよくあります。レストランのスペシャルメニューで見たら、是非試して下さい。あと魚屋さんで目にしたら是非買って、家庭で調理して見て下さい。シンプルにバターで焼くだけで味わえる、とても美味しい春の味です。
シェッド卵のバター焼き。
それでは、皆さんニューイングランドの春を満喫して下さい!
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