近東で古くから栽培されているレンズ豆は、茶色の種が主流ですが、その他、黄、赤、緑、茶、黒などといろいろな種類があります。これらはインド周辺、中近東、地中海周辺で主にピラフ、サラダ、スープ、シチュー、煮込み料理などとして使用されています。他の豆類同様、タンパク質を多く含む他、ビタミンB、葉酸、鉄、繊維質、その他のミネラルなどがとても豊富で、近年その栄養価がさらに評価されつつあります。値段も手頃で、しかも他の豆と違い水にふやかす必要がなく、また煮込み時間も種類によって異なりますが、平均20分程と短いことが人気の秘訣だと思います。
とくにこの赤いレンズ豆は茶色の種に比べ、調理時間がさらに短く豆が柔らかくなると良い意味で荷崩れしていき、クリーミーとまではいきませんが、食べやすい細かい粒のスープが自然に出来上がるのです。そういった意味では他の料理に不向きですが、スープにはもってこいです。このスタイルのスープは、トルコを始めとする地中海南部諸国でとても親しまれています。私もトルコを旅行していた時は、毎日のように赤いレンズ豆のスープとパンを朝食に食べていました。というわけで、ここではそんなトルコ風のレンティルスープを紹介したいと思います。
赤いレンズ豆のスープ -Red Lentil Soup
赤いレンズ豆のスープ
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Ingredients
- 大さじ2杯 オリーブオイル
- 1個 タマネギ、みじん切り
- 1本 ニンジン、みじん切り
- 1片 ニンニク、みじん切り
- 大さじ2杯 トマトペースト
- 大さじ2杯 スイートパプリカパウダー
- 小さじ1/2杯 クミンパウダー
- 小さじ1/4杯 カイエンペッパー (辛くしたくない場合は使用しない)
- 2カップ 赤いレンズ豆、洗って水気を切る
- 1/4カップ 米、洗って水気を切る
- 8ー9カップ チキンストックか水
- 塩、コショウ
- ミントや香菜など、みじん切り
- プレーンヨーグルト
Instructions
- 大きめの鍋にオイルを入れ中強火で熱し、タマネギとニンジンを加えしんなりするまで炒める。
- 1にニンニク、トマトペースト、パプリカ、クミン、カイエンペッパーを加え一混ぜしたら、豆と米を加えてさらに一混ぜし、ストック8カップを加えて時々かき混ぜながら、中弱火で約30分煮る。
- 豆と米が柔らかくなってスープがピュレー状になってきたら出来上がり。好みでミキサーに入れてさらにクリーミーにするか、このままの状態に塩で味付けをする。水分が足りない時は水かストックを足して好みの水加減に調節する。
- スープボールに入れ、クルトン、ミント、ヨーグルトをのせてサーブする。
Notes
note:[br]軽量カップはアメリカの軽量カップを使用:[br]1 cup=240ml, 1/2 cup=120, 1/3 cup=80ml, 1/4 cup=60ml[br]塩は粗塩。バターは無塩バター。砂糖はグラニュー糖。小麦粉はアメリカのオールパーパスフラワーで、日本で一番近いものは中力粉にあたる。[br][br]ポイント:[br]スープですので、レシピは10人分くらいの多めです。好みで量を減らして作って下さい。[br][br]水を使うよりチキンストックを使った方が美味しくできます。[br][br]スパイスが手に入らない場合は全てのスパイスの代わりにカレー粉を使用して下さい。[br][br]スイートパプリカパウダーとはいろいろな辛さのパプリカがある中で辛くないタイプです。ただパプリカとしか書いてない場合は味見をしてみて辛くないのを確かめ半量程使用して下さい。スイートパプリカは Sweet, Spanish, Hungarian のどちらでも良いです。[br][br]やはり最終的にミキサーでピュレー状にした方が、食べやすくなります。[br][br]豆の匂いが気になる方は、タマネギやニンジン(またはセロリー)などの野菜の量を増やすと良いでしょう。
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