毎年セントパトリックデーの2日後3月19日に、イエスの養父であった 聖ヨセフを祝うセイントジョセフ(聖ヨセフ)の日がやってきます。この日はアメリカではあまり知られていませんが、イタリアにまだつながりの強いイタリア系移民の家庭では、この日にちなんだ料理を作って簡単なお祝いをするようです。
セントパトリックの緑に対して、赤い色がポイントになり、食卓には肉類を控えた質素な野菜料理やパスタが並びます。また特にシシリア系のイタリア人にとっては空豆 (Fave Bean) が幸運を運ぶとされ、空豆を使った料理も登場します。そしてこの日の一番の楽しみが、ザポレ(Zappole)というペイストリーです。これは揚げたパンに伝統的にはカスタードとジャムを挟んだドーナツのようなペイストリーですが、カノリ (Canoli) と同じリコッタクリームや生クリームを挟んだものもあります。これらは多くのイタリアのベーカリーでこの時期のみ買うことができます。
私はボストンのノースエンドで、Maria’s Pastry と Modern Bakery のザポレを食べましたが、どちらかというとモダンベーカリーの方が多少自分の好みであったような気がします。カスタードも良いですが、やはりこってりしたリコッタはさらに美味しいです。
食べ慣れていない私達には、始めから美味しいとは思えないものかもしれませんが、興味がある方は是非ノースエンドへ足を運んでみて下さい。私には1年に1度食べるくらいがちょうど良いです。
カメラを忘れてしまい、携帯で撮った写真でわかりずらいですが、この写真は Maria’s Pastry のカスタードザポレです。
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