とうとう8月に突入しました。日本では猛暑が続いているというのに、ボストンでは朝晩すっかり涼しくなってきましたね。もう夏が終わってしまうのではと少し不安になってしまうのは、きっとこちらの冬があまりにも長いからでしょう。でも実際は夏真っ盛り、十分この時期を楽しみたいものです。そして楽しむと言えば、野菜や果物などのプロデュースも同様です。1年中ほとんどの物が手に入るアメリカですが、冬に比べると夏が旬の野菜は断然多いので、是非それらも併せて楽しんで頂きたいです。
さて夏らしい野菜の一つにズッキーニがありますが、これはとても甘く、特に焼き色が付くくらい十分焼くと、そのうまみがでてきて美味しさを増します。他にもグリル、ロースト、スープなどと、とても重宝します。そしてズッキーニと言えばもう一つ、私がこの時期に無償に作りたくなる甘いパウンドケーキのようなズッキーニブレッドがあります。ズッキーニをこうして甘いデザート系に使用するのは、キャロットケーキのニンジン程馴染みがないですが、相性抜群なのです。とはいうものの、実は私も初めて作るまでなんとなく抵抗を感じていました。そんな私が作ろうと思ったきっかけは、ニューヨークのトライベッカにある Locanda Varde というレストランで食べたズッキーニブレッドがあまりにも美味しかったからです。松の実がたっぷり入っていて甘さとバターの加減もちょうど良く、それ以来ズッキーニブレッドのファンになってしまいました。
ズッキーニブレッドはアメリカの家庭ではとてもポピュラーで、各家庭それぞれのレシピがあるようですが、私が一番気に入っているレシピはレモンの皮がたっぷり入ってさっぱりしたものです。興味がある方は最後のレシピを参考に作ってみてください。松の実は入れるとおいしいのだろうけど、やはり値段が高くてどうしても買えずに毎回クルミで作っていますが、手元に松の実がある方は多分こくが出て美味しくなると思うので、試してみて下さい。
さて話は変わりますが、Locanda Varde は当時は知らなかったけれど、実は有名なイタリアレストランだったんですね。私はブランチしか食べたことありませんが、なかなかお勧めです。また入り口にドーナツやスコーン、ブレッドなどのベーカリーのカウンターがあり、テイクアウトも簡単にできるので、そちらの方もカジュアルに楽しめて良いかと思います。いつかトライベッカ周辺に行くことがあれば、近くにある Kaffe 1668 のコーヒーと Locanda Verde のズッキーニブレッドを食べながら辺りを散歩してみて下さい。気分はニューヨーカーです。
今日は内容がちょっと”ニューヨーク”になってしまったのは、多分私が今主人のニューヨークにある実家(ロングアイランド)に遊びに来ているのと、料理教室を通して知り合いになった何人かの方が最近ニューヨーク周辺に引越しをされたことが頭にあったからだと思います。夏、ズッキーニ、ニューヨークとなんとなくまとまりのない内容になってしまったのも、無理に全ての内容をくっつけてしまったからかもしれません。ご了承下さるとありがたいです。
- 材料:
- 大3個 卵
- 1/3カップ ブラウンシュガー
- 1カップ 砂糖
- 小さじ2杯 バニラエッセンス
- 2/3カップ=150g 無塩バター、溶かす
- 1/4カップ(好みで) ポピーシード
- 中3個 ズッキーニ、千切り
- 2個分 レモンの皮、すりおろす
- 3カップ 小麦粉/all purpose flour
- 小さじ1杯 ベーキングパウダー
- 小さじ11/2杯 ベーキングソーダ
- 小さじ1杯 塩
- 小さじ1杯 シナモンパウダー
- 1カップ クルミ/walnuts, 刻む
- オーブンを350°Fにセットし、ローフ型にバター(分量外)を塗っておく。
- 砂糖2種、卵、バニラエッセンスをボールに入れてよくかき混ぜたら、溶かしバター、ポピーシード、ズッキーニ、レモンの皮も加えて混ぜる
- 別のボールに残りの粉類を混ぜ合わせ、これを2に少しずつ加え混ぜていく。
- 最後にクルミを加え混ぜて型に流し込み、オーブンで50分~1時間程焼く。
- 出来上がったらオーブンから取り出し、5分程冷ましてから、型から取り出してラックの上で完全に冷ます。
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