陸前高田郷土料理のレシピを手にして、まず最初に目にしたページが”ヤーコン焼きもち”でした。初っぱなから聞いたことのないタイトルを見て驚きましたが、調べてみるとヤーコンとは南米アンデス山脈一帯が原産地の様々な科にまたがったイモ状の根菜類で、日本に広まったのは2000年以降ということで、私が日本を発った1991年には無かったと聞き納得しました。見た目はジャガイモのようだけど、食感や味はリンゴと大根の中間らしいです。残念ながらボストン周辺ではヤーコンは手に入らないので、よく似ているヒカマという沖縄で葛芋と呼ばれる中南米の野菜で代用することにしました。面白いことにヤーコンはベーキングパウダーと混ぜると白から緑に変わるらしいのですが、ヒカマは白いまま緑になることはありませんでした。
作り方は簡単なのですが、焼き方に多少のコツが要るようです。生地に砂糖がたくさん入って焦げやすくなっているので、火加減は弱火から中火の間で調節すると良いでしょう。キャストアイロンのフライパンで作るよりテフロンのフライパンで作った方が温度調節などが簡単にでき作りやすいかもしれませんが、キャストアイロンでも作れます。フライパンの種類などによっても温度が違ってくるので、その辺は加減して下さい。あまり早く焼き上げるとヒカマに火が通らず多少生っぽい味が残るので、焦がさないようにゆっくり焼き上げます。焼きたてはもちろん冷めても美味しく頂けます。面白いことにヒカマで作るとおやきの食感がもちもちしてとっても美味しいですが、ヤーコンの場合はどうなのでしょうか?いつかヤーコンでも作ってみたいです。砂糖がたくさん入ってあまくなっているので、シロップや蜂蜜などをかけずにそのまま頂けます。
陸前高田の方からの一言メモ:
- ヤーコンは低カロリーでビタミンA、C、カルシウム、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は便秘を解消し、腸の病気予防に効果的です。また糖尿病によい食品と言われています。
Yoko Design Kitchen からの一言メモ:
- ヒカマも同様に低カロリーでビタミンA、C、B、カルシウム、リン、食物繊維が多く含まれています。
- 生地に砂糖が入って焦げやすくなっているので、弱火から中火の間で焦がさないようにじっくり焼く。
- テフロンの方がくっつかなく温度調整もしやすく焼きやすいかもしれないが、キャストアイロンでも作れる。
- 焼き上がりが早すぎるとヤーコンやヒカマのすりおろしが生っぽく感じられる場合がある。
- ここでは大きいサイズを1枚焼いているが、小さめのサイズを何枚か焼いても良い
Yoko Design Kitchen からの感想:
ヒカマは以前にもサラダなどにして食べたことはありましたが、確かにクセが無いのですりおろせば、いろんなものに加えて使用できるような気がします。まさにグッドアイデア!マフィンやケーキ、パンケーキなどにもピッタリですね、ということで早速パンケーキに加えることにしました。レシピは次回のポストに載せようと思います。お楽しみに。
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