今年もみなさんと楽しい時間を過ごすことができた Yoko Design Kitchen 恒例のバックヤードパーティー。天気にも恵まれ、短い時間でしたが普段なかなか会えないたくさんの方が一度に集合したこともあり、おしゃべりに花が咲きました。
毎年ここでサーブするランチは皆さんとても気に入ってくれるのですが、このメニューを作るのにはちょっとしたコツがあります。なにしろ人数が多いこともあり、まずは美味しいということが一番ですが、あとは簡単に作れてしかも前もって作っておくことができるっという点を考慮しています。
今年のメインはサンドイッチで、Watertownにある Strip-T’sというレストランで食べて気に入ったベトナムのバインミーを再現したものでした。バインミーをご存知ない方、これはフランスパンにバターやマヨネーズをぬり、なますのような酢漬けとハーブ類、パテ、肉類を挟んだもので、アメリカでも人気上昇中の食べ物です。初めてベトナムで食べた時は「アジアとヨーロッパがなんとうまくマッチしたものだっ」と感激したのを覚えています。
ちなみにこの Strip-T’sというのは面白いレストランで、以前ニューヨークの Momofuku(アジア系創作レストラン)で働いていたというシェフTim Maslowが、父親が経営するカジュアルなレストランに戻ってきて、夜だけ自分の好みのメニューにして始めたらそれが大はやりになったというところです。Momofukuで働いていただけあり、料理にはかなりアジアの影響がみられ、最近ではメニューを居酒屋風にアレンジしているとある雑誌で紹介されていました。基本的にほとんどサンドイッチですが、どれも本当に美味しいので、アルコールのセレクションと共におすすめします。またベストシェフにも選ばれたTim Maslow は、近年 Brookline にスモールプレートスタイルのイタリアレストランRibelle’sをオープンし、こちらの方も好評です。
話は逸れてしまいましたが、皆さんからのリクエストもあり、パーティーでサーブしたこのナスのバインミーのレシピをここで紹介したいと思います。基本的にはマヨネーズをぬったフランスパンに、なますとグリルした肉や野菜を挟んだものです。今日はナスで作りますが、焼肉や生姜焼きなんかを挟んでもおいしいと思います。こってりしたマヨネーズ、甘辛いタレで焼いた肉の組み合わせが人気の秘訣でしょう。唯一のポイントはパンにあるかもしれません。フランスパンと言ってもベトナムのフランスパンは本格的なフランスパンとは違い、もっと柔らかいタイプのものです。なので、どちらかというとスーパーの安いフランスパンやイタリアンブレッドなどの方がうまく出来上がると思います。
- 柔らかめのフランスパンかイタリアンブレッド 4人分
- 油揚げ 4枚 広げてフライパンでカリッと焼く
- キュウリ 1本、スライス
- 香菜 ひと束、適当な大きさにちぎる
- Sriracha / チリソース 好みで
- マヨネーズ 適量
- ナンプラー 好みで
- <酢漬け野菜 (do chua)>
- 水 240cc
- 米酢 300cc
- 砂糖 100g
- ニンジン、450g(1lb)千切り
- 大根、450g(1lb)千切り
- 塩 小さじ1杯
- 砂糖 小さじ2杯
- <ナス>
- ナス、4本 斜めに厚くスライス
- サラダ油
- ニンニク2片、すりおろす
- 醤油 120cc
- ウスターソース 大さじ1杯
- 米酢 大さじ1杯
- 酒 大さじ2杯
- 砂糖 大さじ4杯
- ケチャップ 小さじ1杯
- ナンプラー 小さじ1杯
- <酢漬け野菜>酢漬けの材料(水、米酢、砂糖)を火にかけ砂糖を溶かしたら、冷ましておく。ニンジンと大根を塩と砂糖でもみ、少ししんなりし始めたら、水で洗って水気をしぼり、冷ましておいた酢に混ぜ漬け込む。最低1時間くらいおくと美味しくなる。
- <ナス>ナスのソースの材料(ニンニクからナンプラーまで)を小さめの鍋で半量になるまで中火で煮詰める。ナスは多めの油で柔らかくなるまで両面焼き、煮詰めたソースをからめて1−2分煮て、ナスにソースを馴染ませてから火から下ろす。
- <仕上げ>パンに切り目を入れ、マヨネーズを塗ったら、酢漬け野菜、キュウリ、香菜、油揚げ、ナスを挟み、好みでチリソースやナンプラーをかけてサーブする。
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