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「アペリティーボ」とは夕飯前に食前酒と共に簡単な軽食を食べる習慣のことで、アメリカのハッピーアワーのような存在としてイタリアで親しまれています。そしてそんな至福の時間に欠かせないドリンクが、アペロールと言うハーブ系リキュールで作るカクテル「アペロール・スピリッツ」。夕方になると誰もがこのオレンジのドリンクを片手に楽しい時間を過ごします。そんなイタリアの夕暮れ時が恋しくなると、自宅で簡単アペリティーボをすることがあります。みなさんもアフターアワーをちょっとオシャレに過ごしてみませんか?
アペリティーボ vs ハッピーアワー
どちらも1日の終わりの夕飯前の時間、ゆっくりとグラスを片手に簡単なおつまみを食べながら楽しむ時間ですが、ハッピーアワーではなくアペリティーボ気分を味わうには、ドリンクとおつまみに差をつけます。
アメリカのハッピーアワーといえば、ビールとチップスやサルサなんかが一般的ですが、アペリティーボを楽しむには、少しこだわってイタリアン風に演出してみましょう。
【レシピ】アペロール・スピリッツ
これがなければアペリティーボは始まりません。アペロールとはカンパリと同メーカーが作るオレンジ色のハーブ系のリキュールで、微かなハーブの苦味と香りは癖になる味です。このアペロールをスパークリングワインとソーダで割って作るカクテルをアペロール・スピリッツと言います。
一度口にして苦手と言ってしまわず、最低数回は試してみてくださいね。お気に入りになってしまうかもしれませんよ。一般的な作り方を紹介しますが、好みで割合を調節してください。
材料
アペロール
スパークリングワイン(プロセッコなどドライなタイプ)
ソーダ
好みでオレンジのスライス
作り方
アペロールとスパークリングワインを1対1の割合で混ぜ、好みの量のソーダを加える。オレンジのスライスを飾っても良い。
欠かせないイタリアンなおつまみ
絶対に喜ばれる市販のおつまみを紹介します。ぱっと見、特に珍しいものでは無いですが、実はそれぞれにこだわりを持って選んでいます。必要ならクラッカーやバゲットを添えてください。
マルコナアーモンド
スペインで栽培されているマルコナ種アーモンドは、普通のアーモンドより平たく、最近手に入りやすくなってきました。一般のアーモンドに比べ値段は少し高めですが、コクと深い味わいがあります。
アジアーゴ・チーズ
イタリア北部のチーズで、ハードとセミハードの2種類あります。クセがなくあっさりして食べやすいけど、しっかりとした奥行きがあります。
ミラノサラミ
レボーニやビラーニなどメーカーによって違いがありますが、一般的に値段も手頃で食べやすい万能サラミです。
カステルベトラーノグリーンオリーブ
粒が大きめで鮮やかな緑色をしたシチリア島のオリーブ。一般的なオリーブに比べ塩分や酸味が少なめで、歯ごたえがあるのが特徴です。
写真・文/ブライデン陽子
ナビゲーターブライデン陽子/料理研究家料理研究家・フードコンサルタント。1991年に渡米。インテリアデザイナーとして数々のスペースを手がけた後、料理教室「Yoko Design Kitchen」、フードコンサルティング会社「ガストロラボ」を立ち上げる。料理教室、レシピ開発、食スペシャリスト養成講座など幅広い分野で活動中。世界中を旅して得た自由な発想とスタイリッシュな料理が人気。
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