
雑誌Gingerウェブ連載記事を更新しました。
スペインレストランで見かけるサングリアは、いわばフレーバーワインのこと。実は正式なレシピなんて無く、混ぜるだけで簡単に家庭で作れてしまうのをご存知でしたか? 今回は夏向けにハーブやキュウリ、柑橘系果物を入れて、さっぱり大人の味に仕上げるレシピをご紹介します。
食事の時間はもちろん、食前のハッピーアワーや週末のブランチ、デザートにだって気分をリフレッシュしてくれるのでピッタリ。慣れてきたら、基本のルールを参考に自分のオリジナルを作って見るのも、楽しいですよ。安めのワインで作れるので、大勢集まるパーティーにも重宝します。
サングリア作りの基本のルール

家庭でサングリアを作る場合に知っておくと役立つことを、書き出してみました。
どんな果物でも美味しくできますが、組み合わせが大切です。まずは2種類くらいからスタートしてみましょう。
甘さはシロップで調節してください。市販のガムシロップでも良いですし、砂糖と水を1:1の割合で煮立てて作るシンプルシロップを使ってもOK。
隠し味に柑橘類を少し絞って入れると、素材の味がしまって美味しくなります。
果汁が入ることで、ワインが薄くなってしまうので、必要ならウォッカ、ラム、リキュールなどを大さじ何杯か加えて調節してください。また逆に炭酸水と割って、さらに軽い仕上がりにすることもできます。
果物によって出来上がり時間は異なりますが、かための果物なら6~8時間くらい、ベリーのように柔らかい果物は2時間くらいで出来上がります。すぐに飲まない時は、濾(こ)して果物を取り除いてから保存しましょう。
即席のサングリアを作る場合は、果物ではなく果汁を加えて作ります。後出のグレープフルーツのサングリアを参考にしてください。
ワインは安くてもOK。フルーティーなワインを選び、色は果物に合わせて決めると良いでしょう。今回は夏なので、白とロゼでライトに仕上げました。
ハーブ(ミント、バジル、タイム、ローズマリー)や野菜(キュウリ、トマト)を隠し味に加えると、さっぱりした大人の味に仕上がります。
グリーンサングリア

●材料
白ワイン1本(750ml)
キウイ2個
キュウリ1/2 本
ライム2個
ミント2枝
ガムシロップ・シンプルシロップ大さじ3杯(好みで調節)
●作り方
ピッチャーにスライスしたキウイを入れて、軽くすりこぎで潰す。
スライスしたキュウリ、ライムとミントを加えて、ワインを注ぎ、混ぜる。シロップを加えて甘さを調節する。
4時間ほど冷蔵庫で冷やし、味をなじませる。
イチゴとキュウリのサングリア

●材料
ロゼワイン1本(750ml)
イチゴ(スライスした状態のもの)2カップ
キュウリ1/2本
バジルの葉10枚
ガムシロップ・シンプルシロップ大さじ1杯(好みで調節)
●作り方
イチゴとキュウリはスライスしておく。ピッチャーにシロップ以外の材料を加え、混ぜる。シロップを加えて甘さを調節する。
冷蔵庫で2時間ほど冷やし、味をなじませる。
プラムとチェリーのサングリア

●材料
ロゼか赤ワイン1本(750ml)
プラム4個
アメリカンチェリー12個
バジルの葉10枚
ガムシロップ・シンプルシロップ大さじ2杯(好みで調節)
●作り方
ピッチャーにスライスしたプラムを入れて、軽くすりこぎで潰す。
スライスしたチェリーとバジルを加えて、ワインを注ぎ、混ぜる。シロップを加えて甘さを調節する。
4時間ほど冷蔵庫で冷やし、味をなじませる。
即席グレープフルーツサングリア

●材料
白ワイン1本(750ml)もしくはスパークリングワイン
グレープフルーツジュース1カップ
レモンジュース大さじ1杯
グレープフルーツ1/2個
ガムシロップ・シンプルシロップ大さじ2杯(好みで調節)
●作り方
グレープフルーツはいちょう切りにしておく。ピッチャーにシロップ以外の材料を加え、混ぜる。シロップを加えて甘さを調節する。
冷蔵庫で冷やしても良いし、このまま氷を入れたグラスに注いで飲んでもOK。
すぐ飲む場合は、スパークリングワインを使っても。
写真・文/ブライデン陽子

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