今羽田空港近くのホテルにいます。今朝ドイツ経由でボストンから到着し(格安チケットなので、ドイツ経由です。コロナでも相変わらずこんなことしてます(苦笑))、水際対策の一環として政府が指定するこのホテルにバスで移動し、今日からここで数日過ごします。
2年前にパンデミックが始まって以来、今日で4回目の日本帰国になりますが、おかしな話、日本での対策が毎回厳しくなっています。矛盾だらけですが、残念ながら他に選択がないので仕方がありません(3月からやっと対策が緩和されることになったようですね)。嫌なら来るなってことでしょう。
自分がまさかこんな選択をとるとは思ってませんでしたが、どうしてもの理由があり今ここにいます。そしてせっかくここにいて今最大限に暇なので、実際どんなプロセスなのか簡単に滞在の様子をまとめてみることにしました。ある意味とても貴重な経験ですから、記録しておくのも悪くないでしょう、きっと。
入国
入国後のPCR検査を終えると(PCRまでのナンセンスは、夏のブログを参考にしてください)、ホテルでの滞在が必要な人は、まるで子供が作ったかのような緑のタグをつけれれます(写真上)。遠くからでも一眼でわかるシステムなのかもしれませんが、なんとなく家畜にでもなったかのような気分になり、もう少しセンスの良いタグを作れないのかと気になるのは、下手にデザインのバックグラウンドを持つ私だけでしょうか(笑)。
無事に陰性証明を受け取った後は、行き先も知らされないまま10人ずつバスに乗せられ、目的地へ向かいます。バスはホテルの裏口に停車し、1人ずつ順に呼ばれたらバスを降り、特別に設置されたコンピューターでチェックインし、専用のエレベーターで部屋までエスコートされます。係員はみんな白衣のような服を着ていて、部屋に到着する頃には、まるで自分が犯罪者にでもなったかのような気分になってきます。一番後味が悪かったのは、行き先も告げられずバスに揺られている時でした。そもそもこの水際対策自体おかしい上に、長いフライトで疲れている人たちに、どうしてもう少し人間らしい対応(会話とか)ができないのかと残念でした(お帰りなさいと笑顔で迎えるとか・・)。
今回泊まったホテルは羽田空港から5分の京急EXイン羽田。ホテルの質で滞在の質も決まると思っていたので、どんなホテルになるかかなり心配していましたが、ありがたいことになかなか快適なホテルに滞在することができました。係りの人に聞いたところ、このホテルは平均以上ということで、そういった意味ではラッキーでした。個人的には、窓が大きく景色もまずまずで、何より窓を開けることができたのが大きなプラスでした。ちなみに一番の当たりは品川プリンスホテルだそうです。
初日
部屋に入って時間を見たら、まだ午前10時半。何をしたら良いのかわからず、とりあえずのんびりとお風呂につかることにしました。さっぱりすると、受付で手渡されたお弁当を食べ、メールをチェックし、家族や友達と電話して、お茶を飲みながら休憩(何の休憩なのかよくわからないけど・・)。とにかく今日は変に昼寝をしないことをゴールに、とりあえずのんびりしました。おかげで夜は時差ぼけもなく、ぐっすり眠ることができました。
2日目〜
次の日からは、規則正し生活こそが正常でいられるポイントだと思い、毎朝ヨガとルイボスティーでヘルシーに1日をスタートします。その後は、持ってきたミュースリーとドライフルーツで朝食。炭水化物の多い日本のお弁当ばかり食べるのが心配で、繊維質の摂れる手軽なミュースリーを持ってきましたが、とても良かったです。
朝食後はメールをチェックしたり、家族や友人と話しをしたり。そしてそれからゆっくりお風呂。この生活悪くないなんて気分にもなってきます(笑)。さっぱりリフレッシュしたら、ミルクティーをいれ、仕事したり、普段なかなかできないプロジェクトを色々と用意してきたので、そんなことに取りかかったり。
お昼近くになると、お昼ご飯がドアの外にありますと館内放送が入りますが、この放送に即座に対応するのも何だか動物的な気がして、あえて少し待ってからドアの外のランチを食べます(嫌ですね、この性格(笑))。
それからまたプロジェクトの続きをし、YouTubeを見ながらエクササイズやストレッチをしたり、途中コーヒーブレークやおやつブレークをとったりしながら、午後を過ごします。
コーヒーブレイクやティータイムは大事にしたかったので、今回はコーヒー、紅茶、ハーブティー、ホットチョコレートと充実させてきましたが、正解でした。そして迷ったけど、持ってきてよかったのは下の写真にあるベトナムのコーヒーフィルター。おかげで、毎日美味しいコーヒーも飲めました。
他にチップスからドライフルーツ、オリーブ、アップルソースと幅広いタイプのスナックを持っていったので、飽きがこなくてよかったです。暇なのでスナックはマストです。かと言って食べすぎると気分が悪くなるので、食べすぎないですむそこそこヘルシーなものがおすすめです。それと意外によかったのが、無糖のアップルソース。お弁当には生野菜や果物があまり入ってないので、アップルソースみたいなフレッシュ感のあるものは想像以上に助かりました。
夕飯の後は、持参した入浴剤入りのお風呂に(おすすめです)ゆっくりつかると、ベットに潜り込み、一杯飲みながら本を読んだり、映画を見たり、電話したりとのんびり過ごします。するといつの間にか眠くなり、気づけば深い眠りの中。
1日中パジャマのまま好きなことをしてても良かったのだけど、そうしてたら逆にこの滞在が長く窮屈に感じるんじゃないかと思って、あえてこんな感じで規則正しく生活してみました。お陰で想像以上に快適に最終日まで過ごすことができました。
朝は毎日6時半に、最終日の宿泊者に向けてPCRテストの案内が入り、目が覚めてしまいます。同じ内容が2回ずつ日本語と英語で入るので、流石に起こされます。例えそこをクリアーしても、しばらくすると今度は朝食の案内放送がまたやってきます。お弁当が外にあり、オートロックだから注意、マスクをして出ろ等の内容がこれも日本語と英語で2回ずつ。改善の余地ありありです・・・よね。
最終日
最終日はホテルで朝8時頃PCR検査をし、結果が出るのはお昼過ぎ。それからバスでなぜだか元来た空港に連れてかれ、やっとそこで解散になります。とまー色々ありましたが、こんな感じで無事に孤独なホテル生活を終えることができました。
振り返って考えると、今回の滞在で一番耐え難かったことは、自分以外の人間と対面できなかったこと(窓から人や車が動いてるのを見てほっとしてました)。そしてそれと関連してますが、弁当が外に置かれること、置かれる度に館内放送でお知らせがくること、そして何より弁当が置かれたりゴミを回収にきたりする人の足音にだんだんと敏感になってくる自分がいたこと。まるで実験のハムスターにでもなったかのような気がして、怖くなった瞬間もありました。
とはいうものの、準備万端で挑んだこの滞在、想像よりずっと快適に終えることができました!何かの参考にと思って書きましたが、もうその必要がなくなるようでよかったです。今度は後戻りすることなく、状況がどんどんと良い方向へ向かっていくことを願います。
補足
出されたお弁当はまあまあで、中華やカレーパン、サラダなどスタイルにも変化があり良かったです。参考までにお弁当の写真の一部を載せておきます。
朝ごはんの例
和風洋風と交互に出てよかったのですが、朝は持参したミュースリーを食べていたので夕飯に食べていました。
昼ごはんの例
お昼はサラダが付いて、中華やカレーなどカジュアルな料理が多く、なかなかよかったです。
夕飯の例
夕飯は無理に豪華にしようとしたせいか、肉類が多くあまり好きではなかったので、朝食を夕飯に食べることで落ち着きました。
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