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日本でも手軽に手に入るようになったメープルシロップ。実は収穫時期があるのを知ってましたか? 場所やその年の天候によって多少の違いがありますが、3月から4月の上旬にかけてが収穫時期になります。そう、まもなく始まります。
メープルシロップはサトウカエデの樹液を煮詰めて作るのですが、シロップに向いた苦味のない甘い樹液は、この短い時期特有の日中の暖かさと夜の寒さの寒暖差を必要とします。ということは、1年のたったこの短い時期だけしかシロップを作ることができないのです。でも、だからこそこのように自然の恵みから作られるシロップは、ミネラルが豊富で体にもとても優しいスーパーフード。今回は収穫時期の到来にちなんで、意外と知らないメープルシロップについてを紹介したいと思います。
樹液からどうやってメープルシロップができるの?
採集されたメープルウォーターと呼ばれる樹液は、この時点では甘さを感じません。集められた樹液は「シュガーシャック」と言われる小屋に集められ、なんとそこで40分の1まで煮詰めてやっと私たちの手元に届くメープルシロップになります。どうりでお値段も高いわけですね。
メープルシロップの色に違いがあるのは?
メープルシロップは収穫時期の違いによって色が変化します。早い時期に収穫されたものは薄い金色で、収穫時期が遅くなるにつれて段々と濃い茶色に変化していきます。
色が濃くなるにつれて風味も濃くなり、舌触りもさらっとした感じから少し口に残る感じに。どれが一番美味しいのかという質問を受けますが、密度およびメープル糖分含有量はどれも同じなので、どれが良いかは本当に好みです。いろいろと試してみて、好みのタイプを見つけてみましょう!
メープルシロップを使った商品いろいろ
メープルシロップの生産地カナダのケベック州では、メープルシロップを使った商品がたくさんあります。
キャラメル、アイスクリーム、砂糖、紅茶・コーヒー、ポップコーン、マスタード、ルビネガー、綿菓子、石鹸・・・と、書き出したらキリがないくらい本当にさまざま存在します。
そしてこうした市販の商品以外に、メープルシロップ産地の冬の風物詩メープルタフィーがあります。これは熱々のメープルシロップを雪の上に流し、少し固まったところで、棒に丸めて食べる水飴のようなもので、本当に美味しいです。産地ならではの贅沢品ですね。(写真メープルタフィー)
こんな記事を読んでいたらメープルシロップが食べたくなってきたという皆さん、以前こちらで紹介した記事「メープルシロップをプラスするだけのお手軽ヘルシーデザート!」を参考に、メープルシロップ使ってみてくださいね。
文/ブライデン陽子
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