メイン州のポートランドに、日本人の方が経営しているウニの工場があります。ポートランドのダウンタウンの海岸沿いにあり、この周辺の海で取れるバフンウニがここで綺麗に箱に詰められ、アメリカの大都市はもちろん日本にもたくさん送られています。
地元のダイバーが潜って取るウニは1日に約3000個。それを一度冷暗所に入れて眠らせ、身(生殖巣)を取りやすくし、「箱ウニオス」、「箱ウニメス」、「調理用」、「塩水ウニ」に分けられます。
こうやって見ると、こんなに美味しいウニがふんだんに取れるメイン州はさすがだなっと思うのと同時に、改めて自然のリソースが多いバーモント州やメイン州に囲まれたマサチューセッツに住んでいることをありがたく思います。
さてこんなウニを実際に買いに行きたという方は多いと思います。オーナーのタマキさんはとても親切な方で、ホールセールでなくても直接ここに行けば、美味しいウニを販売してくださいます。ただ小売店ではなく工場なので、実際に行って購入する場合は、あらかじめ電話して予約を取って行くことをお勧めします。わざわざウニを買いに行くにはちょっと遠いですが、ポートランドの街は食べ物や地ビールが美味しいグルメの街なので、日帰り旅行を兼ねて行って見るのも良いと思います。
さてウニについて馴染みが少ない方も多いと思うので、ここで販売しているウニの種類について、簡単に説明します。
塩水ウニ
「塩水ウニ」は、殻から取り出したままの状態で塩水につけられているものです。それに対し、一般に市販で売られているウニは、鮮度を保ちウニの身が溶けるのを防ぐために「ミョウバン」が加えられています。「塩水ウニ」は、箱に入った板ウニとは比べものにならない美味しさですが、2日程しか日持ちしないので、まず店頭で売られているのを見ることはないと思います。
ウニのオスとメス
ウニの身は生殖巣(せいしょくそう)と呼ばれる部分で、オスの精巣(せいそう)とメスの卵巣(らんそう)の2種類あります。オスの精巣の方が濃厚で美味しいと言われ、一般的に高級料理店などで出される場合が多く、スーパーに出回っているのは、メスが多いようです。
ISF Trading Inc.
Hobson’s Wharf
*390 Commercial St, Portland, ME 04101
Tel (207)879-1575 Email: isfco@aol.com
*Becky’s Dinerの裏の建物で、通りからは見えないので注意。
「Y’s Kitchen ウニクラブ」について
和食が恋しくアメリカには美味しい物が何もないっと嘆いている方も多い一方で、実はこんな高級品がすぐ近くで取れているなんて、面白い話ですよね。・・と言えど、わざわざポートランドまで車を飛ばしてウニを買いに行くのは大変ですよね。そこでこの度、ウニクラブを結成することにしました。名付けてY’s Kitchen ウニクラブです!
12月から3月までの冬の間、月に1回(計4回)の割合で、ウニの注文を皆さんから受付、我が家で引き渡するサービスを行います。オーダーできるのは、以下のアイテムがあります。
- 板ウニ(メス)1板(100g)x$15 1週間程保存可 (よくある市販の箱に中身が入っているものです)
- 板ウニ(オス)1板(100g)x$15 1週間程保存可 (よくある市販の箱に中身が入っているものです)
- 塩水ウニ 1パック(100g)x$18 2日程保存可 (塩水にウニが入って透明のパックになっています)
- 調理用ウニ 1パック(1 lb)x$15 1週間程保存可 (不揃いで形の悪いものが、透明のパックに詰めてあります)
それ以外に必ずしもあるとは限りませんが、以下のような商品もオーダーできます。タラコは市販のタラコではなく、生タラコを塩漬けにしたものなので、表面の塩を洗い流した後、薄い塩水に一晩水につけて塩抜きしてから、パスタや煮物に使用します。白子は鍋やさっと茹でてポン酢で、あん肝は蒸してポン酢で食べるのがおすすめです。
- 白子 1パック(1 lb)x$5 2日程保存可
- タラコ 1 lb / $5 3ヶ月程保存可
- あん肝 1 lb / $10 2日程保存可(蒸してから、さらに何日か保存可能)
12月のオーダーは23日に決まりました。今回初めてのことで、どうなるのかよくわかりませんが、うまく行けば、このまま3月まで毎月続けていこうと思っています。
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