マンハッタンのワンダーランド

碁盤の目のように道路が作られたマンハッタンは、とても歩きやすく迷うなんてことはほとんどありません。ただダウンタウンはもう少し複雑で、特にウエストビレッジは東西の通りが南北の通りに変わったりするので、ニューヨーカーにも迷いやすいエリアです。そのため外部者の出入りが少なく、また住民は居心地良いここを離れていかないので、都会なのにご近所さんが仲良しでコミュニティーがあるというめずらし地域です。というのを昔このあたりで暮らしている時に実感しました。

当時、地下鉄から７th Aveを渡り静まりかえった路地を曲がると、まるで隠れ家に帰ってきたようにほっとしたのを覚えています。逆にアパートを出て賑わっている７th Aveに出ると、気合が入る気がしました。そんなウエストビレッジは今でも大好きなエリアで、時々ここをのんびり歩きたくなります。ミートパッキングやローワーマンハッタンのようにいろんなエリアが開発されトレンディーに変わっていく中、ウエストビレッジはまるで取り残されたかのように昔と変わらないので、いつきても懐かしくほっとした気分にしてくれます。

12月21日
クリスマスまでもうすぐという最高に忙しい時期なのですが、用事があってマンハッタンに行ってきました。ハーレムで用事を終えたのが午後1時半。子供がいなく主人と2人だったのもあって、ウエストビレッジを歩こうかということになりました。本当は1人で歩くのが好きなのですが、そんな機会がいつくるのかも分からないので、子供がいないだけでも良しということで行ってきました。

ここに来るときは、たいてい６th AVE辺りからのんびり歩きます。ウエストビレッジの中心、クリストファーストリートで降りるより、少し離れたところから徐々に近づき、雰囲気が変わっていくのを感じるのが好きなのです。

昨日は17丁目に車をとめるとそのまま南下し、まずはJoe’s Pizza でピザを立ち食いしました。毎回思うことですが、ニューヨークのピザってなんて美味しいんでしょう。逆にどうしてこれをボストンで再現できないのか？と思ってしまいます。グルメのピザは増えていますが、時にはこんな基本のニューヨークピザが食べたくなります。シンプルにチーズピザを半分に折って、ガブリといくのがニューヨーカー流！

ピザの後は食後のデザートとコーヒーのために、Mah-Ze-Dahr Bakeryベーカリーへ。一見普通のベーカリーですが、北欧の影響を受けながら育ったパキスタン移民の子がオーナーとあって、そんな複雑なバックグラウンドがフレーバーに反映されています。前回は最も人気があるというブリオッシュドーナッツを食べて大満足だったのですが、今回はピザの後ということもあり、小さめのジンジャースナップクッキーを食べました。しっとりコクがあるのにさっぱりしていて、甘さもちょうど良くとても美味しかったです。それに比べ主人の頼んだチョコレートクロワッサンは、パリッとしすぎていて、個人的には普通の伝統的なタイプの方が美味しいと思いました。

興味のある方、週末はすごく混んでいるので注意してください。ミッドタウンにも店舗ができたし、これから全世界に向けて支店を増やしていくらしので、ボストンや日本に来るのも時間の問題かもしれないですね。

お腹がほどよく満腹になったので、いよいよビレッジの中心に向かいます。下の地図にもあるように、ビレッジの中心はGreenwich Ave、Christpher Stree、Hudson St、Horatio Stの内側くらいになります。ちなみに私が昔住んでたアパートはBankとW4ストリートのコーナで、この辺り、可愛いです。特に何ってものはないですが、天気の良い日に恵まれたら散歩してみると、また違ったマンハッタンに出会えますよ。