今年もサンクスギビング明けの週末にマンハッタンに行ってきました。義理の両親が海辺の家を売り払って以来、サンクスギビングの翌日は、マンハッタンの郊外にあるリゾートっぽいホテルで2泊するのが恒例となっていました。ホテルは古かったのですがゴルフ場にあり、なんと言っても冬場でもインドアテニスや屋外の温水プールで遊べるところが気に入っていました。日中はマンハッタンを歩いて、夜は体を動かして遊べるなんて、本当に理想の組み合わせですよね。
それがなんとそのホテルがクローズしてしまったことが判明したのが、出発前日。多分ホテル自体古かったこととコロナが重なったのが原因だと思いますが、本当にがっかり。行くのをとりやめようとも思いましたが、結局安かったブロンクスのホテルに1泊することで決行することになりました。
ホテルは昔じゃ考えられないような治安の悪い場所にありましたが、レビューが良かったのと何より元オペラハウスだったというのが気に入って選びました。さすがに部屋は広々とし天井も高く雰囲気はとても良かったのですが、やっぱりこの周辺、まだまだ夜は雰囲気が悪く、夜10時頃歩いていたら危険そうな人たちがたくさん歩いていました(酔っ払いの黒人女性にチャイナ帰れとまで言われ(笑))。もちろん歩けるだけ良くなったわけですが・・。
というわけで今年は2泊から1泊に短縮し、マンハッタンに行ってきました。これはその時の記録です。
11月26日(金)
7:00 pm
朝からブランチに出かけたので出発がかなり遅くなり、ホテルに到着したのは夜の7時。疲れがたまっていたせいか、ベッドに寝転がってテレビを見ていたらあっという間に夜9時になっていました。例年なら金曜日の夜は、特別営業で夜遅くまでやっているホイットニーミュージアムかMoMAに行って、その後チャイナタウンで夕飯を食べるのですが、残念ながらコロナのせいで特別時間がキャンセルになっていました。
9:00 pm
お腹が空いたので、近所にあったLos Nisperosというレストランでペルー料理を食べ、帰りはメキシコ系のデリでココナッツとサワーソップのパレタス(メキシコのアイスキャンディー)を買ってホテルに戻りました。よくあるペルー料理でしたが、久しぶりでおいしかったです。
ホテルに戻ってボードゲームで盛り上がり、結局寝たのは夜中の1時半。ホテルにいると他にやることがないからか、家族がまとまるという良い点がありますよね。というわけで、今晩のこの時間はこれはこれで良い時間でした。
11月27日(土)
9:00 am
翌日はホテルで簡単な朝食をとるとチェックアウトし、せっかくブロンクスにいるので、この辺りを散歩しました。ブロンクスの中でもハーレムとの境目にあるMott Havenと呼ばれ地域は、最近少しずつ若者が移り住みオシャレになってきています。ベーカリーやカフェなど素敵なお店なども目立ちました。Mottley Kitchenでコーヒーとシナモンバンを食べ、ブロンクスを後にしました。
11:30 am
今日の予定を立てるため少し早めに起きてネット検索し見つけたのが、ニューヨークのパブリックライブラリーの所蔵品(宝)を特別展示した「TREASURES」。無料だし(ネット予約が必要です)ライブラリーの中を子供達に見せるだけでもという軽い気持ちで選びました。
予約の時間まで少しあったので、それまで隣のブライアンパークのクリスマスマーケットを見て歩きました。ここも昔と比べると本当にきれいになりました。アイススケートまでやっていて、まさに都会のオアシスですね。
12:30 pm
予約の時間になったので、いざライブラリーへ。
くまのプーさんの作者がアイデアを得たというテディベアのぬいぐるみ、アメリカ独立宣言の手書きのコピー、ベートーヴェンの手書きの楽譜、コロンバスが書いた手紙のコピー、クリスマスキャロルの作家チャールズ・ディケンズの愛用していた机などランダムな宝がたくさん展示してあり、想像以上に見応えがありました。
やはりオリジナルのものを目の前にするのは、迫力や特別感があります。知らないものも多いので、Googleで検索しながら見ていたらかなり時間を費やしてしまいました。子供がいない方でこういうものに興味があるなら、ここでのんびり過ごすのもおすすめです。子供は年齢にもよりますが、歴史を知っているなら、説明してあげると興味を引くものもあるようです。
見学後は少し図書館をのぞいてみると面白いですよ。昔学生の頃、調べ物があってここに通ったことがありましたが、まるでミュージアムで勉強してるかのような重々しい雰囲気が好きでした。通り過ぎることはよくあると思いますが、中まで入ることはあまりないと思うので機会があればおすすめです。
2:00 pm
何か1つ見学できたので、とりあえず一安心。これからチャイナタウンのランチに向かう前に、子供達の発散のためリトルアイランドを目指します。リトルアイランドとは、今年5月にオープンしたばかりのハドソン川に浮かぶ人口島の公園。ただ公園と言っても、ロンドン出身の3次元デザイナートーマス・ヘザウィックが手掛けただけあって、まるでミュージアムにでもいるかのような素敵な空間です。そしてさらにここから見渡すマンハッタンの景色が、どの方向を見てもそれなりの面白さがあって、公園以上のいろんな体験ができる素晴らしいスポットです。さすがマンハッタン・・と思える場所の1つでした。
3:00 pm
なんだかんだで遅くなってきたので、チャイナタウンはやめて、この辺りで何かを食べることにしました。とりあえず寒かったのもあり、リトルアイランドのすぐ近くにあるCity Winary でワインと簡単なおつまみを食べて休憩することに。リトルアイランドが見えるスペースがあって、休憩にはちょうど良いです(空いていれば)。夜はライブもやっていて、この日はスザンヌ・ベガでした(完売してましたが)。ちなみにこのレストランはボストンにもあります。
お昼は特に目的のレストランもなかったので、チェルシーマーケットで各自好きなものを食べようということになりました。私はMiznon(イスラエルレストランで、間もなくボストンにもオープンするそうです)でチーズバーガーピタを食べ、まずまず満足してたんですが(気持ちは中華だったので、大満足はしませんでしたが)、子供たちは迷いすぎて食べたいものが決められず、すぐ横のArtichoke Basille’s Pizzaでピザを食べることになりました。ここは好き嫌いが別れるのでおすすめ!とは言いませんが、来ることがあれば、丸々1枚オーダーすると飽きてしまうので、3枚セットサンプラーを頼むのがおすすめです。人気のあるのはカニ、シシリアン、アーティチョーク、ウォッカで、種類によって生地の厚さが違います。
結果温かいレストランで子供たちはピザを、私と主人はのんびりビールを飲むことができたので、チェルシーマケットで食べ歩きするより良かったかもしれません。食後はチェルシーマケットに戻って、どうしても外せないSeed and Mill のタヒニごまアイスを食べランチ終了。
5:30 pm
チェルシーマーケットを出るともう夕方5時を過ぎていて、辺りは真っ暗でした。本当に今日は予定を考えてこなかったので、もうネタ切れ。ということでいつも優先されない三男に合わせて、五番街にあるハリーポッターのお店を除いてみることにしました。・・がその考えは甘く、店に入るまで1時間待ち。たださすが今の時代、そこで待たなくても時間になったら呼び出してくれるというので、ブロードウェー南下しながら散歩することにしました。
久しぶりのブロードウェー。昔から大好きだったFishs Eddyで食器をみて、ABCカーペットで雑貨を見て、ユニオンスクエアのクリスマスマーケットをぶらぶら。そしてStrandブックストアへ。アメリカでも数少ない古本屋さん、今はすっかりきれいになって古本屋っぽさがなくなってしまいましたが、昔は外に古い本が山積みされ、暇だとここに来ては本をあさっていました。主人も同じような思い出があるらしく、2人で懐かしんでいました。子供達にもそんなような説明をしながら、古本を1冊ずつ買ってあげ、また元来た道を北上しハリーポッターの店へ戻りました。
7:30pm
ハリーポッターの店は、ストーリーに出てきたありとあらゆる商品が並んでいるので、ファンならたまらないかもしれません。店内をいろいろと見た後、カフェでバタービールを飲んでみました。ルートビールにバタースコッチのクリームが乗ったようなドリンクで、これで10ドルなんてディズニーランドののりですが、ハリー達が飲んでいて飲んでみたかったようなので記念に1つオーダーしました。とこんな感じで、結局はテーマパークではなくただの店舗なんですが、もし来ることがあれば、地下から1階へ戻るエレベーターがちょっとだけクールなんで(本のちょっとです)、乗ってみてください。
8:00 pm
ハリーポッターの店を出るともう8時を過ぎていました。本当はクイーンズでタイかベトナム料理を食べて帰ろうと思ってたのですが、なんとなくあっち方面に行く気がせず(自宅と反対方向なので)、結局北上してハーレムにあるエクアドルレストランEcuatorianaで夕飯を食べることになりました。ここは帰り道にあって路上駐車も簡単にでき便利なので、以前にも来たことがあります。
前菜にタマーレとセビーチェ、メインにはシーフードのシチューとステーキにプランテーンのフライをオーダーし、家庭的なエクアドル料理を楽しみました。そういえば今回は、ラテンアメリカ系の料理が多かったな。本当は全てアジア系の予定だっんだけど・・。
10:00 pm
レストランを出て近くのデリで大きなコーヒーを買って車に乗り込むと、すぐに眠り込んでしまった家族を乗せて、自宅に着くまでの静かな1人のドライブを楽しみました。やっぱりマンハッタン、好きな街。リチャージされて帰宅しました。
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